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1月社長朝礼前半 ー「本物」と見えない価値についてー


1、「本物」の会社になるために

1-1. 土曜日に得た気づき

先日の土曜日はまた石塚さんとのミーティングがあったのと、飯尾さんがウエダ本社来られてたということで土曜日なのに割と慌ただしかったみたいですね。
僕は気づきだけしか見てないですが、気づきを見てる限りはそれぞれ良かったのかなと思います。

で、気づきを見てると「飯尾醸造さんのスタッフの方たちを見たら、いい会社だなということをつくづく感じる」ということがありました。
どこからそういう風に感じるのかというと、ウエダ本社でも課題としている部分でして。
表に出てない人というか、普段から価値発信してる人ではなく、所謂普通の人の所に差が出るんです。

社長が良いこと言っててもそれは当たり前で、経営企画など、それを推進していこうという人達が価値発信しててもそれも『役割』ですが、飯尾さんはそうではない普通の人というか、特別役割を持たないバックヤードの人達までが、何か違うって感じになってる、これがやっぱり大きいんですね。 

1-2. 社長が見た「本物」の会社

僕がよく話する、伊那食品さんが本物っていうのも、大久保 寛司さんが言われてたフレーズでいうと、「本物は360度」という事なんです。
これって「いつでもどこでも誰でも」という意味で、どこから見ても本物だって事なんですね。
社長だけが良いことを言っても結局偽物なんですよね。
これは例えば、来客があることをわかってキチンとしてるということではなくって、突然来客が来られても、突然誰に話を振られても、良い会社だな〜って感じられるのが本物、それで360度なんです。
やっぱりこれこそが差ですよ。この差を感じて、そこを目指したいですよね。


社員研修で見学させていただいた際の伊那食品工業様

この間ある勉強会で、うちも二人が伊那食品さんに行きましたが、ホントは朝清掃から入らないと勿体無い。
まず始業が8時半だったか?ですけど、7時ぐらいから社員の方がちらほら来られて、さっきスタイリッシュな私服で来た女性が気づいたら作業服に着替えてハシゴ乗って枝打ちしてる、みたいな。みんなそれを自然にやってるんです。

ある会で行った時だと、開始までに時間があったので、それも敷地内にある美術館を見に行こうとなって行ってみると、開館までに30分ぐらいあったんです。
まだ開いてないなぁ〜なんて話してると、そこで清掃してた人が「どうぞどうぞ」とそのまま迎え入れてくれたんです。

丁度、この前にこれも大久保寛司さんとだったか、百貨店って開店前に結構並んでるのにも関わらず10時ぴったりまで頑なに開けないというのってホスピタリティ的にどうなんでしょうね?って話してたことがあって。

もちろん百貨店と伊那食品さんは比べる話ではないけれど、伊那食品さんのこういった対応を見るとやっぱり、サービスとしてのホスピタリティと、相手に寄り添ったホスピタリティの違いというか、この例などでも本物を考えさせられます。
正に、価値発信を『役割』としている人ではないバックヤードの人が、突発的な状況に対して、会社の価値観に沿った行動を取れるって、"誰も"が"常に"自分ごととされているから起こることで、ここが恐ろしい会社なんです。

1-3. ウエダ本社が「本物」になるために

こういった事例を見た時に思うのは、何としてもやりたいのは、自分は関係ないという他人事意識の払拭なんですよね。
 だからうちの、朝掃除の話もいつもこだわるわけですよ。
事情があって来れないのはしょうがない。
ただ、私は事情があるからしょうがないで終わらせていないか?とかね。その後どう思い行動するんだと。

我々伴走すると良く言いますが、伴走するって伴って走るという意味でしょ?スピード感から何から何まで全部合わしていくもので、寄り添ってますよね。伴走するという事を強味にして行こうとしているのに、うちのメンバー自体が、そういう思いを持っているだろうか?ということなんです。

仕事においても自分の領域はちゃんとやってるけど、人がやってる領域はやらない・知らない姿勢でいるのは違うと思うんです。
全部関われということではないです。だけどやってる人に対して一声かけたり気に掛けることならできるはずです。
ウエダ本社ってここがまだまだ進まないんです。
だからこそ、なんとかしたいとずっと思っています。

2、ウエダ本社の見えない価値について

2-1. ワーククロスから見るウエダ本社の見えない価値

石塚さんとのプロジェクトもですね、僕はまだ参加できていないんですが、皆、どういう意識を持っていますかね?
このプロジェクトって今のウエダ本社にとって1番プライオリティ高いですよ。
プロジェクトメンバーになってない人は、その意識があるのかということですね。

なぜこのプロジェクトの優先度が高いかっていうのも分かりますよね?

ウエダ本社の強みってなかなか説明できないけど、お客様に興味や注目を持っていただいているから成り立ってるわけじゃないですか。
ワーククロスにおいても、年間240万もするようなプログラムに社員を送り込んでどうなのと普通みんな思うわけですよ。ましてや中小企業ですから。
逆に僕が240万のプログラムを勧められてもなかなかオッケーできないです。
やってどうなるの?と絶対思います。

けど今来てもらってる会社っていうのは、効果はわからないけどウエダ本社がやることならプラスになるという気持ちで参加してくれてるんです。
それってすごいことでしょ。
どんな効果があるかもわからないのにお金を払って社員を送り出して。
中小企業って人もお金もないので、仮に良いなと思ってても中々こんなことやってられないですよ。でも、それを送り出して頂いているわけです。

ワーククロスの様子

そしたらウエダ本社なら、と思ってくれるウエダ本社の価値って何なのか。
みんな分かってるか?という話なんです。
それをわからず商品ばかり売りに行くっていうのは本当に無駄な労力なんですね。価値と接続せずにこれどうですか?って言ってもね。

ウエダ本社の価値を信頼して240万も払ってくれてるんですよ?
研修って物がないんです。だから効果が0の可能性もある。
でも商品売る場合は0じゃないんです。商品は残るので。
ウエダ本社の価値を伝えて、それに接続してウエダ本社で売っている商品を組み合わせていくと、商品は確実に残るわけだから、決裁権者は判断しやすくなるんですよ。

2-2. 京都流議定書から考えるウエダ本社の価値

ちょっと違う話になるけど。
石塚さんとのミーティングで京都流議定書のところにウエダ本社の本質があると言うことで、そこを分解してくれたみたいですよね。

これもよく言ってますが、京都流議定書っていうのはたくさんの目的を重ね合わせていったものなんです。
「どこで儲けてるんですか?」みたいなことをよく言われるんですけど、当然、参加費無料!だから儲けるどころか大きく持ち出しで。
じゃあボランティア?という話になるのですが、勿論京都や日本にとってという想いはありながらも、あくまでウエダ本社のためにもやってるんです。
経費はかける分、そこに社員研修要素とか、ブランディングとか、京都流を通じて繋がりを作るとか、あるいは京都に対するインパクトを生み出すとか、沢山のことを重ね合わせて、掛けている費用以上の効果を出すことを今よりもっと数字的にも厳しい状況の中でやって来たわけです。
経営者って、そんな考えをしてるんですよ。

2-3. ウエダ本社の社員として気づき、生み出すべき価値

だからその考えに対して、その商品だからこういった価値観が生まれるんですということが言えるとセールスってめっちゃやりやすいんですね。
僕は何もできないけど営業だけは自信を持ってます。
どう価値提供をするかという意味においての営業でね。

頭下げて買ってください。そんな営業をやりたくなければお客さんを知って、それに対して自分の強みを当てていくんですよ。
お客さんに対して自分の弱みを持っていったらお客さんに迷惑かけることになるので、だから自分とこの強みを売るんです。
お客さんのことを知って、そこに自社の強味、自分の得意なことを当てていくのだから、”絶対これやった方がいいですよ!”って堂々と言える。

これは営業でもデザイナーでも一緒。
営業は口で売るけど、これをデザイナーならデザインで、広報なら文章あるいは今だったらSNSでどう表わすかっていうことなんです。
特別なことじゃないんです。営業でもデザイナーでも広報でも、やることは結局課題ややりたいことに向けて、価値を提供することなんですよね。

話戻るけど、だから石塚さんに今やってもらってるウエダ本社の価値を分解して、自分達が語れるようになっていくことは1番プライオリティ高いし、そこに関心を示さない人は何やってんの?っていう話なんです。

偉そうに言ってますが、僕自身、正直こういった研修だとかそういうことでなかなかお金を投じれないんですよ。良くも悪くも貧乏症なので。
それが、この種のことで、初めてお金かけてやってるわけです。
ということ考えても、これは会社として重要なんだなっていう感度も持ってほしいですね。

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