自作詩 コンパス

あなたが歌ったあの歌は

今も空を駆け回り

子供のように

虹の五線譜作る


指止まる赤トンボ

あの日のあなたに

話した夢を

抱えるように

指を離れて飛んだ


夏の雨に涼しさを

求め踊ってみる

いつか見た

あなたの笑顔のように

心にしまったコンパスで

次ゆく未来を

探している

飽き足らず今も


セミが競うように鳴きだして

夏の風が街を撫でる

あなたの声は

違う季節のままで


影を作る日傘にも

あなたの姿

うつしてしまう

花火の前の

甘い思い出と共に


見上げた空覆うような

白く大きい雲

あなたへと

届けたい思いに似てる

心にしまったコンパスは

ぐるぐる回って

あなたを探す

いつか会えるまで


小さな夢を

温めながら

語り合った

あの日の空に

にてる今日の青さ


夏の雨に涼しさを

求め踊ってみる

いつか見た

あなたの笑顔のように

心にしまったコンパスで

次ゆく未来を

探している

飽き足らず今も

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?