自作詩 思い出

思い出を歩いてみても

足跡は残らずに

誰かの息遣いに

すかさず身を潜める


過去を悔やんでも

明日を憂いても

生きていくのだろう

この時を


あなたに会えたあの夜は

流れ星も流れなかった

月明かりが照らす横顔を

今でも覚えてるんだ

思い出に飲まれぬよう



喜びと悲しみの色

今は見分けられず

誰かと歩いてたい

その思いだけ抱いて


無くしたものが

頭よぎるのは

前を見てないから

そうだろう


あなたの声が消えそうで

何かを求めて思い出のなか

かき回しても虚しいだけで

今を生きてくしかないと

わかってる、わかってるさ


「もう一度だけ」

それよりもずっと

あなたのそばで眠らせて

温まりと共に今度は

離さないから


あなたに会えたあの夜は

流れ星も流れなかった

月明かりが照らす横顔を

今でも覚えてるんだ

思い出に飲まれぬよう

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