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【講演メモ】『この「マーケティング大変革期」に私たちがお役に立てること。』(ファンベースカンパニー 佐藤尚之氏)

【はじめに】

ファンベースの第一人者、佐藤尚之(さとなお)さんの講演がありました。
今までお聞きしたことがなかった新しい内容でしたので、【講演メモ】として要旨を書き残しておきたいと思います。

【講演メモ】

マーケティング大変革期における1つ目のキーワード「GDW」

時代は、GDP→SDGs→GDWと変遷していく

○1930s~     GDP(国内総生産)
→2015年~2030年  SDGs(持続可能な開発)
→2030s~     GDW(Gross Domestic Well-being:国内総充実)

GDP→SDGs→GDW

GDW時代は「フク消費」により「最幸」を求めるようになる

モノ消費→コト消費→フク消費

『グッド・ライフ』ロバート・ウォールディンガー (著)

・ハーバード大学による史上最長、84年にわたる科学的「幸せ研究」が解明した幸福で健康な人生を送るための鍵は「よい人間関係」

Well-beingの最重要項目は「人間関係(つながり)」

Well-being

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』リンダ グラットン (著)

・人生はより長く、健康になる。
・スキル、知識、仲間、評判、健康、生活、友人関係、アイデンティティ、人的ネットワーク、オープンな姿勢が大事

『幸福学入門』慶應義塾大学 前野 隆司教授

幸せの4つの因子のうちの1つが
②つながりと感謝(ありがとう」因子):多様な人とつながり、感謝する。

幸福学 幸せの4つの因子

マーケティング大変革期における2つ目のキーワード「AGI」

ビル・ゲイツ

今後5年間で、1人ひとりが自分専用の人工知能アシスタント、つまりエージェントを持つことになる。エージェントが耳元で頻繁に声をかけてきて、休暇の旅行先の決定から交友関係の管理まで、あらゆることを助けてくれる。

ソフトバンクグループ(SBG) 孫正義会長兼社長

2024年6月21日の株主総会で「汎用人工知能(AGI)は3〜5年以内に来る。人工超知能(ASI)が10年前後で来る」と述べた

GDW, AGI時代は従来型マーケティングは全く役に立たない

・Point of Purchaseで、その人の嗜好や購買傾向をよく把握したAIエージェントが、機能や金額だけでなくその企業の社会や環境への取組みまで賢く比較・評価してその人に最適な商品を耳元で親しげに語りかけてくれる。
・AIDMAのうちの「AIDM」、AISASのうちの「AIS」は全部AIエージェントに置き換わる
最高も最安も最愛も最適も最良も最新も、購入時にAIが勧めてしまう!
→従来型のマーケティングの出る幕がなくなる
・認知を取る必要もバズで拡散する必要もなくなる!

AIDMAとAISASの大部分はAIに置き換わる

GDW, AGI時代のアプローチは?

一番真っ当なアプローチは、AIエージェントに勧めてもらえるように、最高で最安で最愛で最適で最良で最新な商品を真面目に作っていくこと。
ひとつだけ、AIエージェントを凌駕するアプローチAIエージェントの言葉より「強く説得力のある言葉」がある。それは「友人の熱心な言葉」である。
「友人の熱心な言葉」は、最高も最安も最愛も最適も最良も最新も飛び越して相手の心に直接届く!
・「BtoC」から「BtoFtoC」になるとAIエージェントに勝てる

AIエージェントの言葉より「友人の熱心な言葉」

まとめ

GDW時代に、Well-being(最幸)になるためのキーワードは「つながり」
AGI時代に、AIエージェントを凌駕するためには「BtoFtoC」
・「つながり」と「BtoFtoC」のためには「ファンコミュニティ」が大事
・「ファンコミュニティ」は、ファンを知り、ファンとつながり続ける大切な場。GDWの時代に最幸の「つながり」を作り、AIエージェントを凌駕する「友人の熱い言葉」を生み出す場

ファンベースカンパニー5周年記念のどら焼き

以上です。


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