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自分と世界

長男の大学入学準備にいそしんでいる。
良い部屋が見つかった。家電もそろった。街は大学生に溢れ賑やかだ。

自分が大学生活を始めるわけでないのに心躍る。自分の子供というのは一番近しい存在で、自分という枠組みが子供にまで拡張しているのかなーと思う。

家族ほどでなくても、近しい人に良いことがあると、嬉しい気持ちになる。距離が離れていくとそういう感情は薄まる。
だけど遠い人でも、戦火にある人が辛い目にあっているのは心痛む。

近い、遠いは、本当はないのだ。

世界中の人たち、生き物、無機物すら自分となんらかの形で関与し結びついている。
子供が自分という枠組みの中ならば、世界中の全てが、自分という枠組みの中なのだ。
世界を慈しむことが自分を慈しむということ。

そのような純粋な気持ちと、優れた人を嫉妬したり戦争を起こすような人を憎み軽蔑する気持ち、相反するものが同居している。
それこそ、どちらの気持ちも、自分だ。
どちらも、慈しめば良いのだ。

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