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[読書] エッセンシャル思考

エッセンシャル思考とは「より少なく、しかしより良く」を追求する。

ときどき思い出したようにやるだけでは、エッセンシャル思考とは言えない。
「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問いつづけるのが、エッセンシャル思考の生き方である。

こういったビジネス書や思考の本は、「1.学者が研究したもの」、「2.自身の成功を体系化したもの」、「3.数多くある思考術やビジネス書などを分かりやすくまとめたもの」があります。この本は「3.数多くある思考術やビジネス書などを分かりやすくまとめたもの」にあたると思いました。この手の本は1,2から重要な部分を要約したような手軽さと分かりやすさがある。

いろいろな考えや方法があったが、気になったものをまとめて、以下のように自分なりにまとめた。

見極める技術

エッセンシャル思考の人は、 大多数のものごとが 不要だと考える
非エッセンシャル思考の人は、 大多数のものごとが 重要だと考える

本当に必要なことのために、その他のすべてにノーという。あらゆることは徹底的に無価値だ。無価値なもののために時間やリソースを取られてはいけない。

大切なことを評価するためには集中する時間が必要だ。ビルゲイツはマイクロソフト時代の激務の中でも年に2回、1週間づつ集中して読書をする時間を作っていた。

情報のフィルタリングも大切だ。常に「結論」と「本質はどこか」の2点に注力しなければならない。

また、本質を見つけるためにはジャーナリストの眼も必要になる、それを得るには4つの方法がある

1.日記をつける
ジャーナリストという言葉は、ジャーナル(日記)と語源を同じくしている。
日記は、脳のバックアップ装置のようなもの。

2.現場を見る
アフリカでの問題解決の例。
「400万人もの未熟児が、生後8日以内に亡くなっています。安定した体温を保てるだ けの脂肪がないからです」という問題に電気式の保育器を送っても問題は解決しなかった。
現地を取材したところ、新生児の8割が病院でなく、自宅で生まれているという事実が分かった。そして自宅には電気がない。電気ではなくお湯で温める保育器を作って解決した。

3.普通を知り、逸脱を探す
「 どうすれば最大なノイズに惑わされずいられるか」
別の視点から見て、普通じゃないところを探す

4.問題を明確にする
「そもそも今は何の問題について話しているのか?」

例)
「ビバリーヒルズ高校のピーターズ校長は今朝、職員一同に研修旅行の知らせを告げた。 来週木曜、職員全員でサクラメントへ行き、新たな教育メソッドに関する会議に参加す る。当日は人類学者のマーガレット・ミードや教育学者のロバート・M・ハッチンズ、カ リフォルニア州知事のパット・ブラウンによる講演も予定されている」

の本質は何だろう?

「来週木曜は学校が休みだ」が本質だ。

捨てる技術

クローゼットの服を整理してるときを想像しよう
「もしもこれを持っていなかったら、今からお金を出して買うだろうか?」を問う。
お金を出して買わないものは捨ててよいものだ。

エッセンシャル思考では「かなり明確」を「完全に明確」にする
「あなたの目的や戦略は明確か?」、と経営者にたずねると「かなり明確です」という答え がよく返ってくるそうだ。
「完全に明確」な状態を知ると、それまでの「かなり」が不便だったことに気づ く。
「これからの5年間で、どんな仕事を成しとげたいですか?」 という問いに、とことん明確に答えられる人はあまりに少ない。

人からアドバイスをもらったり、やめたら何が起きるか? を考えることで、客観的にやるべきものと捨てるべきものを判断し、不要なものは損切りをしても捨てるべきだ。

仕事を減らすことで本質に近づくことができるからだ。

仕組み化の技術

1.小さくはじめて、小さな改善をする

小さな改善を地道に繰り返すことが、大きな変化につながる

2.習慣化する

習慣は妨害に打ち克つための最強の武器だ。習慣がなければ、数知れぬ誘惑に勝つことは難しい。だが本質的な目標に向かう行動を習慣づけてしまえば無意識のうちに目標を達成できる。いちいち難しい判断をする必要はないし、誘惑から目をそむけるためにエネルギーを使う必要もない。
習慣をつくる段階で少しだけ努力すれば、あとは勝手にうまくいく。

ここは有名な本「習慣の力」の引用が多かったと思う。あの本も良い本なのでそのうち書きたいと思う。

3.チームを作る

エッセンシャル思考を身の周りの人にも伝え、エッセンシャルチームを作ることで仕組み化ができる。

「普通を知り、逸脱する」というのは、今年読んだ本の多くに共通すること。これを中心にまとめるのも面白そうだ。






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