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カウンセリングとは

本日より、カウンセリングの理論に特化した内容をご紹介していきたいと思います。 なぜそのような事を書こうと思ったかというと、そもそもカウンセリングのことを十分に理解している方が少ないと感じているからです。カウンセラーを目指す方々だけでなく、カウンセリングを受けるクライエントさんも、「カウンセリングに対するイメージは?」と問われたらポジティブなイメージが浮かぶ方は少ないのではないでしょうか。 そう、そもそもそこから間違っています。  

 私の思うカウンセリングとは、『自分を育む栄養』です。  

 悩んでいる人、病んだ人が受ける“闇の手前”にあるものでは決してありません。 カウンセリングとは、20世紀初頭にアメリカで高校生を対象として行われていた職業指導が始まりとされています。その後、仕事が上手くいかずに悩む人々の相談を受ける中で、クライエントの感情や思考を尊重しながら問題の解決に向き合えるよう人格的な成長をサポートするものとして確立されていきました。 もちろん苦しみを抱えておられる方々のお気持ちを温かく受け止め、再び前を向いて歩いていけるようしっかりサポートします。
 ですが、苦しい時だけ受ければいいというものではありません。 人は、日々の生活の中であらゆる感情を感じながら生きています。些細な出来事で気持ちが揺れ動く、大したことではないけれど気になる、ということ、よくありますよね。実はそういう細かな1つ1つのタイミングに、人格的な成長のチャンスが潜んでいます。しかし、日常に忙殺され目の前のことに捉われていると、大概のチャンスをぼんやりとスルーしてしまうのです。  

 それが、悩みがなくても定期的にカウンセリングを受け、自分を見つめる時間を持つことで、自分の感情の動きを敏感に察知できるようになり、自分の選択や行動に迷わずに済むようになります。そしてそれを繰り返していくうちに自分に自信が持てるようになっていき、気付いたら人格的に大きく成長しているということが起きるわけです。 これこそがカウンセリングの本来の目的です。  


カウンセラーを目指す方々へ



 その目的を理解し、クライエントさんの成長に寄与できるカウンセリングができるカウンセラーが日本にはそう多くはいない、という実情があります。立派な資格だけでは、良いカウンセラーかどうかを判断することはできません。理論やスキルだけでなく、カウンセラー自身の人としての在り方が問われる職業だからです。  

 カウンセラーの皆さんは、クライエントさんからのどのようなご相談にも怖気づくことなく真直ぐに向き合えるだけの覚悟が持てていますか。
 クライエントさんが感情的になった時、話が思わぬ方向へ展開し収拾がつかなくなった時、それでも冷静に向き合い続けられますか。
  上手くカウンセリングができないことをクライエントさんのせいにしていませんか。

 それらは全てカウンセラー自身の問題です。自分のダメな部分から目を逸らすことなく真直ぐに向き合い克服する為の努力ができる人こそ、良質なカウンセラーになれる人です。名札だけのカウンセラーとしてビクビクしながらクライエントさんの前に座り続けたいのか、真のカウンセラーとしてクライエントさんの人生に貢献していきたいのか、自分がどう生きていきたいのかを見極め、更なる成長を目指していきたいという方は、ぜひご相談ください。

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