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はじめまして、UNION DIVERSITY PROJECTです!

皆さんこんにちは!
UNION DIVERSITY PROJECT、略して「ユニプロ」です。

このプロジェクトは「労働組合を将来にわたって持続可能化するために、私たち自身の価値観や運営方法の変革によって、各単組が『性別や属性に関わらず誰もが参画できる状態』になる」ことを目指し、Shiseido Unionとマルイグループユニオンが一緒に立ち上げました。

このプロジェクトを立ち上げたワケ

Shiseido Unionは、化粧品を事業の中心とする株式会社資生堂、マルイグループユニオンは、小売・金融事業を軸とする㈱丸井グループの企業内労働組合です。

美容・小売は女性が多く活躍する業界でもあり、いまは両労組においても専従・非専従問わず女性が当たり前に組合役員を担っています。

Shiseido Union 本部メンバー ※2024年7月現在
マルイグループユニオン 本部メンバー ※2024年7月現在

一方、労働組合界全体で見るとまだまだ役員は男性が中心で、ダイバーシティがあまり進んでないように見えます。

連合の調査でも、2022年には女性の組合員比率が約4割となっているにも関わらず、女性の執行委員(組合役員)比率はいまだ17%となっています。
10年前より増えてはいますが、職場の女性がこれだけ増えているのに、組合活動を担う女性は2割以下しかいません

このままでいいのかな?

労働組合は「組合員の代表」として、会社と協議・交渉を行います。
今のままで、本当に私たちは「組合員の代表」「会社のカウンターパート」であり続けられるのでしょうか?

私たちにとっての新たな“仲間“である将来世代はダイバーシティへの関心がとても高く、日経新聞の調査でも、特に「人種差別」「飢餓・栄養不足」「ジェンダー不平等」「LGBTQ差別」に関心があることが分かっています。

また、仕事に対する価値観も大きく変化しており、これまでのようなオン・オフの二項対立的な働き方は、古いと感じる人が圧倒的に多くなっています。

そして、私たちのカウンターパートである企業には、政府や投資家・評価機関から“ダイバーシティを進めよ”という圧力がさらに強くなっています。
とりわけ女性登用は、ある種の強制力すら持って進んでいくのではないでしょうか。

また、これからの社会変化のなかで、女性活躍だけではなく介護や持病など、様々なバックグラウンドを持つ方々の活躍が必要となっていくことが想定されます。

組合員である仲間たちの価値観も、協議の相手である企業の状況もどんどん変わっていく…。
このままだと労働組合は取り残されてしまうんじゃないか…?
それが私たちの危機感であり、このプロジェクトを立ち上げた理由です。

なぜ、ダイバーシティがすすまないの?

私自身も、昔はこう思っていました

Shiseido Union、マルイグループユニオンの過去の実体験をふまえると、参画の壁になっているのはズバリ!!
労働組合ならではの価値観と、それにもとづいた運営方法・働き方だと考えています。

コロナ禍でオンライン化が進んだところもありますが、まだまだ

  • リアルでこそ分かり合える

  • なにかあればいつでも駆けつける💨

  • とことん付き合う!!🍻

こんなメンタリティ、ありませんか…?

「24時間働けますか?」のキャッチコピーで有名な栄養ドリンクも、いよいよ終売とのニュースを見ました。
「いつまでも」働き「どこまでも」行ける人は、今の社会で多くはありません。
なんの制約もなく“無限定”に働ける人しか組合活動を担えない…。
そんな運営になっていないでしょうか。

ワークライフバランスやダイバーシティを会社に働きかける私たち労働組合こそが、いま、自らに指を向けて考える必要があると感じています。

こうした価値観・運営方法がなかなか変わらないのは、他労組の価値観や運営方法が見えないから。

みずからの状況を課題だと思っている労組が、ほかにいるのか分からない。
他の労組が、どのように組織のDE&Iを進めているのか、分からない。
可視化・表面化されないことが大きな課題なのではないかと、私たちは考えました。

こんなことやっていきます

そこで、私たちUNION DIVERSITY PROJECTでは、以下の3つのステップでダイバーシティ推進を「見える化」していきます。

①“想い”の見える化

プロジェクトの立ち上げとともに、ダイバーシティの取り組みの意志を表す「ゆにぷろマーク」を作成しました。

「TRY!ゆにぷろマーク」は条件なしで。
「ゆにぷろマーク(認定)」は、ダイバーシティな組織運営が一定すすんでいると認定した労組にご提供しています。

②“組織”の見える化

賛同してくださった労働組合の皆さんがこのマークを名刺に入れたり、HPに掲載したりすると、どうなるでしょうか?

名刺交換したり、HPを見たりしたときに
「あ、この労働組合、こんなことやってるんだ」
「こんな取り組みがあるんだ」「自分たちもやってみたい!」

そんな気づきを通じて、取り組みの輪を広げていきたいと思っています。

③“活動”の見える化

私たちは、このプロジェクトのことを日本中の人に知ってもらいたい!と思っています。

誰もが見られる、このnoteのプラットフォームで情報発信をおこなうこともその一つ。
この場を通じて、関心の輪がもっと広がることを願っています。
(今後も記事を書いていくので、是非ご覧くださいね!)

この3ステップで「見える化」を進めながら、プロジェクトに賛同してくれた労働組合の皆さんとの集まり(フォーラム)を年に1回、事例共有会を半期に1回程度開催していく予定です。

一緒にDE&Iをすすめませんか?

私たちの取り組みに賛同頂ける労働組合の方がいたら、ぜひこちらのフォームスから登録をお願いします。

ご登録いただいた労組の皆さんには、ゆにぷろマークの利用、フォーラムや共有会のご案内をお送りします。
「こんなことやってほしい!」「これが知りたい!」などのリクエストも大歓迎。

24年6月に、プロジェクトとして初となるフォーラムを開催しましたので、ぜひ開催報告もご覧くださいね。

ひとつひとつの単組が変わっていくことで、労働組合を「働く仲間にとって必要な組織」にしていきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。