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地域住民による空き家管理アプリ 空き家MAP-のこつぐ-

こんにちは。建築の思いを残し継いでいく。のこつぐの川北です。

自分は比較的新しい街に住んでおり、空き家について考える機会は少ないのですが、建築学生として暮らす中で、空き家の回収や利活用の仕事が増えていることを実感しています。空き家が増えている問題について、住民としてはなかなか実感しにくいことに疑問を感じました。

そこで私たちは、地域住民による自主的な空き家管理アプリ「空き家MAP」を開発しています。
既存の空き家管理方法と違い、地域の人が、自主的に空き家管理に参加する特徴があります。

実際にアプリを使用している様子

増加の一途を辿る日本の空き家

日本における空き家の数は年々増加しており、2040年には三戸に一戸が空き家になると予測されています。この現状は、行政にとっても深刻な課題であ理、全国の市町村の60%以上が空き家対策において、マンパワー不足に直面しています。
多くの市町村は、外部業者への業務委託を通じて一時的な解決を図っているものの、この対策は根本的な問題解決には至っていないと考えられます。

空き家MAPの機能と仕組み

私たちが開発している「空き家MAP」は、地域住民が自主的に空き家を管理するためのアプリケーションです。このアプリを利用することで、住民は街中で発見した空き家の情報を記録し、写真を撮影しコメントを付け加えることができます。こうして得られたデータに基づき、住民はポイントを獲得し、そのポイントは地域のクーポンと交換することが可能です。

このアプリケーションの導入により、マンパワーが必要とされる調査業務を住民が代行できるため、自治体の負担を大幅に軽減することができます。
また、自治体や空き家の所有者からの資金提供を受けて、住民が取得した情報をリアルタイムで伝達する仕組みとなっております。住民から提供された写真は、AIによる自動分類を経て自治体に共有され、効率的かつ迅速な対応が可能となります。

このように「空き家MAP」は、地域住民の積極的な参加を促進し、自治体の負担を軽減しつつ、効果的な空き家管理を実現するための画期的なツールとして機能します。

今後の展望

今後は行政と連携し、ワークショップを開催してプロジェクトの普及を目指します。地域社会全体で協力し、空き家問題に対する新たなアプローチを実現していきます。応援よろしくお願いします!



ASIBA FES2024 開催決定!

【ASIBA FES 2024】
「そのまなざしは『イマ』を超えるか」

建築・都市領域から未来を描き出そうとする若者が集まるASIBA FES。目の前の現実に挑戦するASIBAメンバーのまなざしは、この世界をどのように捉え、どこへ向かいたいと願うのか。ASIBA2期に参加した19のプロジェクトがそれぞれの言葉で、モノで、体験で、その先に見出した社会の輪郭を共有します。世代を越えて、組織を越えて、「イマ」の社会を越えて、ともにまなざしの先へ。複数の未来が交錯する場で、お会いしましょう。

日時:7/6(土) 12:00-20:00 ※途中入退場可
場所:温故創新の森 NOVARE (https://maps.app.goo.gl/EwKcC26QUyZ7qLyx8)
内容:ブース展示、ワークショップ、ファイナルピッチ、若手対談、NOVAREツアー、他

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