見出し画像

元カノと猫に会いに行ってブチ切れた話

つい数日前、元カノの家にいる猫に会いに行った。僕はブチギレてしまった。

まだ元カノが今カノで同棲をしてた頃、突然猫を買ってきました。

彼女は夜の仕事をしていて、朝方帰ってきて、日中は寝て、夕方になると六本木に向かうような生活をしている。ちなみに僕は在宅フリーランスでずっと家にいる。

自然と猫の面倒を見るのは僕になった。朝と晩に餌をあげて、お昼におやつをあげる。うんこをしたあとは、すぐに片付ける。運動不足になっても困るから毎日30分は遊んでいた。

インターネットを検索しまくって最高の餌を見つけて買い与え、退屈しないようにおもちゃもたくさん買った。猫が外を眺められるようにキャットタワーも僕が選んだ。

そんな生活を繰り返してると、やはり彼女に対して責任感がないなという感情が湧いてくる。しかも彼女は家に帰ってきても、遊んであげるわけでもなく、一方的に猫を抱っこして吸うだけだ。

そもそも僕たちの関係も完全に冷え切っていた。彼女の猫に対する対応にドン引きしたことが別れの決め手だった。

いざ同棲を解消しようとなったとき、本当に面倒が見れるのか?何度も問いただした。なぜなら僕に猫の所有権はない。買ったのは彼女だからだ。何度も買い取ると言ったが無理だった。

同棲解消の日、僕は彼女にお願いをした。「頼むからきちんと面倒をみてほしい。猫は飼い主を選べないし、こっちが察してやらないといけない。何をしてほしいか教えてくれない。よく調べもしないでこうすれば大丈夫っていうのに安心しないでほしい。よく見て異変に気づいてあげてほしい。どうしても面倒見れないってなる前に、俺に預けてほしい。」

これぐらい言わなければ伝わないと思った。たぶん伝え方も悪いからうまくいかなくて別れたんだと思う。

僕は同居人がいきなり買ってきた猫とお別れをした。半年ぐらいずっと一緒にいた猫だ。本当に精一杯愛を注いだ。

心配だったけど、面倒はきちんとみると思っていた。

僕があまりにも面倒見がよくて、彼女は甘えていただけだ。たぶん他に面倒をみる人がいなければ、きちんとやる人間だ。

同棲解消してから数週間、僕は久しぶりに猫に会わせてもらった。仕事の相談にのっていたら、猫に会いにくる?とお誘いがあった。

行くかどうか迷ったが、僕も猫に会いたかった。

久しぶりに会う猫は、いつも通りだった。そもそもデレデレする猫ではない。ただ寂しがり屋でそばから離れない。

すぐに異変に気づいた。

首輪からお守りを下げているのだ。猫用のものではあるが、大きくてかなり邪魔そうだ。5kg以上の猫につけていればそんなに気にならないと思う。でもその猫は小さくて3kgもない。

僕「これってずっとつけてるの?」

元カノ「そうだよ。かわいいでしょ」

僕「これどう考えても邪魔じゃない?」

元カノ「・・・」

元カノがだんまりし始めた。いつも都合が悪くなると喋らなくなる。僕は怒りが湧いてきた。

僕「よかれとおもってつけたのはわかるんだけど、これが邪魔じゃないかなって想像してあげた?」

元カノ「・・・」

僕の中でぷつんと糸がキレた。

僕「これってお前のエゴの押しつけじゃないの?かわいそうだろ!ご飯を食べるときも水を飲むときも、寝っ転がるときも邪魔だろ。」

元カノ「・・・」

僕「感覚ずれてない?どんだけ自分のことしか考えてないの。何も変わってないじゃん」

僕は猫を抱きかかえて、そのお守りをとってあげた。すると元カノがそのお守りを僕から奪ってゴミ箱に捨てた。

元カノ「こうすればいいんでしょ!関係ないじゃんもう!」

僕は後悔した。なぜこの猫を元カノから買い取らなかったのか。こんな想像力ない人と一緒にいる猫がかわいそうで泣いた。引き取るべきだった。

どのぐらいの時間が経ったかわからないぐらい、お互いに沈黙していた。猫は僕のパーカーの紐でじゃれている。

元カノ「・・・ごめん。いきなりわーって言われたから…。心配させてごめん。ちゃんと面倒みてるよ」

僕「ごめん。言い過ぎた。」

元カノ「・・・」

 僕「お願いだから、自分のエゴを猫に押し付けるのはやめてほしい。サイズあってないじゃんこれ。お守りをつけてあげたい気持ちはわかるけど、かわいそうだよ。自分でつけときな。本当に猫のことお願いね。」

そうして僕は元カノの家をあとにした。

それから色々考えたが、引き取ったり買い取ったりできないか打診をしたが答えはNo。

反省した。キレるまでのスピードが早すぎたのは絶対に僕が悪い。だが、それは僕が猫のことを、どれだけ大事にしていたことの証明になるのかもしれない。

僕は元カノに対して全く未練がない。強がりでもなんでもなくて事実だ。色々あった。色々ありすぎた。正直、嫌いである。だから猫に会いに行くかどうか迷った。

でも僕と関わったんだったら、元カノも猫も良い人生を送ってくれたらなと思う。

こんなことになるなら猫と一緒に行方をくらませればよかった。でも最後の方は僕の想いが伝わった。

数時間後に、反省文がLINEで届いた。文面からみてとりあえず大丈夫だと思う。


正直、この話は僕が神経質過ぎるかもしれない。僕にはHSPっぽいところがある。神経質になりすぎる部分があった。

特に僕は誰かの責任感によって人生が決まってしまうようなものに対して、すごく細かくなる。だから子供やペットに対して無責任な対応をしている人にものすごく腹がたつのだ。

この文章を書いたことでようやく落ち着いてきた。もし僕と同じような怒りを抱える人がいたら、文章にしてみてほしい。落ち着くから。

もう会いたくないけど、猫のことは見放さずに、きちんと面倒見てるか確認していきたい思います。

終わり。

大木ウド(@udonotaiboku81

記事作成のための取材費にあてます。もし記事が面白いと思えたらサポートお願いします。