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首の上についてるものがあんまり機能しないお年頃になってきてるんですな。

忘れるって事は、自分にとって必要じゃないから忘れる。覚えてなくてもいい事だから忘れてイイ(大意)……と、かつてex・ローザ・ルクセンブルク、ex・ボ・ガンボスのVO.どんと氏が言っていたと記憶しております。少々解釈がアレしますが、そりゃ若い人のご意見ですな、と思う様になったのは、ここ数年。大事な事も忘れる初老になってくると、己が一切信用できなくなるわけです。忘れてイイなどと、そんな鷹揚に構えてられんのです。下手すりゃ、事故、事件に発展するんですから。

●裏口の戸を開放したまま数時間出かける。
●洗濯機に脱水終了のまま放置された足拭きマットとウエス数枚。
●トイレの電気が消し忘れ。
●町会役員会議の日程を忘れて家で仕事していた。
●西友にお味噌を買いに行ったのに違うものを買って(何か安かったんだと思う)嬉しがっていた。
直近のオデがやらかした案件の一例です。
一発目は致命的。今回無事でしたが、下手したら金品やられてますし。まあ、ないんですけど。あとはうっかり的なアレですけど、でもあまり積み重なってきたら……と思うと放置するわけには行きません。「この程度ならいいじゃない」と流したいところですが、もともとよかった記憶力のほころびが許せなくなってきているので、全力でヒヤヒヤしております。脳トレとかイチョウ葉エキス摂取した方がいいのかしら。

「火」に関しては、大変慎重になりました。一番神経質になるところです。といいますのも、昨年、やかん(水量少ない)をかけっぱなしで来客対応をしてしまい、やかん本体が真っ赤になるまで放置……という事があり、あれから火に関してはさらに慎重になりました。いくら忙しく、いろいろあったからといって、ぼんやりでは済まされないなと激しく落ち込みました。忘れた頃、腕のイイのに額に一発鉛の弾を打ち込んでもらいたくなるほどでした。故・実兄が消防団の副団長(本業は空調設備屋です)でしたし、火消し屋の家で火の問題起こしたら大変マズいのはわかっておったのですが。また、家が木造って事もあり、火が回ったら5分以内に全焼します。今、思い出しても寒気がします。コレだけは忘れてはなりません。マジで。
昨年から家で喫煙する様になりまして、先述の事もあり、吸い殻は水浸しにしてから廃棄しています。神経質ぐらいがちょうどいいと思ってます。

不思議な事に、飲酒での記憶はまだ一度としてなくした事がないのです。まあ、そこまで量が飲めないというのもありますし、深夜、ひとり飲酒で帰宅する間に何かあってはいけないという緊張感があるからなのかもしれません。厄介なのは、酔って気が大きくなってる時の発言を覚えているので、熱々溶岩に一瞬で焼き尽くされたい気持ちになったりする事しばしばです。
オデの御学友(飲酒屋店主ではあるが現在休業中。サイボーグ並の体力の化身)は、毎回飲酒をしては記憶があやふやで途中から一切の記憶がないので、オデに答え合わせを求めます。彼女いわく「記憶をキープするのも、なくすのも才能」(大意)と。大事な事も忘れちゃうけど悪い事も忘れちゃうのと、すべて覚えてるの、どっちがいいのかしら。どっちもイヤだなあ。

全部覚えてなくてもいいけど、「忘れていいもの」と「忘れてはいけないもの」があるので、そこはきちんと切りわけて、さらに命、財産、信用にかかわる事には細心の注意をはらっておきたいな、と。もうねえ、作業工程とかスケジュールなどホワイトボードやスマホ、PCに記入したりしてるんですけど、それでも忘れる様になったら、それこそマジで忘れた頃、腕のイイのに額に一発鉛の弾を打ち込んでもらうしかないと思います。

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