夏を取り戻すために、ビアガーデン
風も強すぎない、暑すぎない、最適な気温の日曜日。
いい週末だったから記念に書き残しておきたい。
まず土曜日、素敵な映画を観た。動画コンテンツでたまたま見つけた。実在する人物をベースにした美しき殺人者。「神様はこんなに美しい人間を作るのか」と感嘆した。「永遠に僕のもの」という邦題はダサいと思うけど。1970年代のアルゼンチン。宝石店で強盗するシーン、バックで流れるアルゼンチンの歌謡曲のようなサントラ。ハッピーエンドではない。物語の冒頭から漂うやるせなさや気怠さ。好き嫌いはきっぱり分かれそうだけど、好みだったから誰かともう一度観て話してみたい。
相互フォローの状態で早3年?
きっかけは、彼女の出身地と私の祖父の出身がかなり近いということだった。過疎化の進む四国の田舎。県名を言えば、大方の人が有名な温泉地を口にするけれど全く違う。県庁所在地から車で3時間程度、ここ数年は帰省しても子どもはおろか人を全く見かけない、山と海しかないそんな田舎。
ひょんなことからそんな話をして「いつか会いたいね」と言い合ってからやっと念願が叶った。
日曜日、歌舞伎町のビルの屋上、閑散としたビアガーデン。客層は若く、定員はみんな外国人。食事が意外にもおいしかった。
久しぶりの外食で雰囲気だけでお酒が進んだように思う。ハッピーな人といることはこんなにも充実していて楽しい。強く、明るく飾らない人間たち。
苦しいことがあったとしても、誰かの助けを借りたり、泣きながら死にそうになりながらどうにか乗り越えてきた女の子たち。
この先もそんな人たちを、とても偉そうな言い方だけど「選びながら」質のいい友人を持って生きていきたいと思う。
日曜日の夜に。