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スポーツ×教育 〜小学校の体育授業教科担任制について〜

こんにちは、教育公務員のペペロンです。

秩父グルメの紹介は、本日お休みにして、本業である、「教育×スポーツ」についての話題に触れていきます。

小学生高学年からの教科担任制がこれからどんどん推し進められていくことは、子供たちの専門性を高める上では素晴らしいと思う!
特に自分の専門の体育教科について考えてみると、教員自身がスポーツ、運動を得意としない、もしくは好きではない先生から教わる子供は、運動・スポーツ好きになるであろうか?
また、一般世間で運動神経と呼んでいる身体操作などの神経系の発達は、ゴールデンエイジと言われる6〜12歳でほとんど成熟する。だからこそ、運動・スポーツを楽しませる、好きにさせるプロが必要であるとはずっと考えていた。

 さらに、現場の小学校の先生の業務を推察するに、すべての教科を教えて、連絡帳を書いたり、掲示物を工夫するなど圧倒的多忙さゆえに、全教科をたっぷり教材研究する時間などないだろう…
 ましてや、体育は座学とは違い、子供の活動が活発になるため、専門でない教員の意識は、「子供の統制を図ることと怪我をさせないこと」に集中せざるを得ないのも仕方ない…

その中で、この教科担任制のシステムを軌道に乗せていくためには、「どのように教科専科の教員を増やしていくのか?」ということが一番課題になっていくのではないかと考えています。

現在のそれぞれの学校の中の教諭同士で専門の教科を割り振る方法」で考えると・・・

メリット:現在の環境のままですぐに取り組みやすい

デメリット:大学までで、学問として専門的に学んでいるわけではないため                  専門性の質に疑念が生じる。


体育教科の免許を持った教師を採用する」となると、

メリット:専門性が高くなる

デメリット:採用試験方法・要綱の改定、人員確保のための予算の捻出など、システムの構築までにかなり時間がかかりそう、中学体育の免許しかない人も担任持てるのか?再任用の体育教師の受け皿になってしまわないか?など・・・


中学校と連携して、中学体育教師を授業だけ小学校に派遣する」となると、

メリット:専門性の確保+6年間を見越した系統的指導カリキュラムが構築できる

デメリット:中学校の体育教師の業務量や多忙になったり、担任を持ちづらくなる、生徒指導時に中学校に体育教師がいない(生徒指導は体育教師が任されがちな傾向を踏まえて)など・・・


どのやり方も一長一短で、絶対的な正解はないと思うが、国、地方自治体、現場などの皆さんで知恵を絞り尽くして、現場の先生と子供たちを助ける政策になってくれればいいなと期待しています。

※個人的には、各学校長レベルで、専科教師を採用できるようなシステムになってくれれば、2校ぐらいと契約を結んで、授業のみを請け負うフリーランスの専科教師なんていう職業が出来ても面白いのかな?なんて考えたり・・・(非常勤講師に近いか・・)

私も、まだまだ若輩者で勉強中の身ですので、皆さんの知恵やアドバイス等ありましたら、勉強させてください!

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