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政府によるゲーム(PUBG)規制とファクトフルネス

あの378ページもある「ファクトフルネス」を読み終え疲れ果ててた頃、面白い記事がGoogleNewsに掲載されてました。

タイトルを見て「またゲーム批判か」と斜に構えていたのですが、いざ読むとインドでのPUBG Mobile中毒による列車事故や、課金するために親の金を盗むなど、なかなか興味をそそられる内容でした。

なぜならその時、読んでいた「ファクトフルネス」の第1章と重なったからです。


・ファクトフルネス第一章の要約

第一章は要約すると「世界の生活水準は高くなってきている」というものでした。
僕らに刷り込まれていた「食べ物が無く、飲み水も泥水で,etc…」というアイコンのような貧困層はもう既に世界に1割しかおらず、9割が食事諸々の生活が出来ており女の子でも初等教育を受けられていると。

そのように""僕たちとそうでない人たち""の分断本能で分けるのではなく、

レベル1[~$2]泥混じりの粥が主食で、数時間かけて水を汲みに行き、病気になった子供はほとんどの場合死んでしまう。極度の貧困状態。
レベル2[~$8]生活に必要な最低限の物や、子供たちが宿題できる環境が揃う。しかし一度病気にかかってしまえばまたレベル1に逆戻り。
レベル3[~$32]毎日違う食事を食べれて、水道や電気等のインフラを享受でき、子供を毎日勉強させられ高卒の仕事に就かせられる。お祝いにお出かけにも行ける。
レベル4[$32~]旅行のときは飛行機に乗る。月に一度は外食し、車を買うことも出来る。蛇口からはお湯も出る。

の4段階で分けるらしく、僕らはレベル4の裕福な層にいます。インドも中国もここです。


・これから政府がゲームを規制する国が増えていく

僕らが子供の頃、寝食忘れるぐらいゲームに没頭しても親が注意してくれました。様々なデジタル娯楽が親の世代から普及しており、「自制」が文化として根付いている国が日本、またはアメリカなどの西洋国です。

しかしレベル3からレベル4に移行したばかりで、記事のように安価なスマホが買えるようになったばかりのインドのような国では、ゲームを自制する文化が根付いてるとは言い切れません。

これから世界全体の経済が豊かになり、レベル3からレベル4へ移行する国が増え、初めて巧妙に作りこまれたデジタル娯楽を浴び生活に支障をきたすようになれば、様々な国がゲームを規制していくニュースを見ることになるでしょう。今のインドや中国が可笑しいのではなく。


・ゲーム規制に対しての意見

ですが両国の規制を見る限り、僕はゲーム規制に悲観的な結論はもっていません。どちらの国も主に"未成年に対しての規制"であり、支払い能力のある大人はいつもと変わらずゲームで遊ぶことが出来ているからです。ですのでTwitterで回ってきた「はい規制受けたアジアゲーム市場終わり」のような意見は少々早とちりではないのかと感じました。

「規制」という言葉の聞こえは悪いですが、世の中はより良い方向に進んでいくと思ってます。拙者は絶対未成年には戻りたくなくなりましたが。

(2019/04/21追記) あぁやっぱり…


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