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クラウド給与の年末調整機能を2020年度版にアップデートしました!📣

もうすぐ年末調整の季節ですね。マネーフォワード クラウド給与は今年も年末調整機能に関するいくつかのアップデートを行いました。どのような課題に対し、どのような改善を行ったのか、また、マネーフォワード クラウドが年末調整のUXをどう進化させていきたいのか、本noteにてまとめてみました。

2020年度のアップデートに関して

今年の改善内容は大きく4つポイントがあります。

1)法令対応
2)労務担当者が使いやすくなる機能
3)従業員が使いやすくなる機能
4)外部連携

1つ目の法令対応は年末調整機能の基礎となる部分のため、これによってユーザーの皆さまが使いやすくなったと直接感じられるところではないですが、正しく年末調整を行うために最も重要な改善となります。

2つ目、3つ目については、労務担当者/従業員それぞれに関して不要なプロセスを削ったり、すべての従業員の方に使いやすくなるための改善を行っています。

4つ目の外部連携ですが、クラウド給与では完結しない業務において重要な外部ソフトやシステムとの連携をスムーズに行うための改善を行っています。


 1)法令対応

法令対応については細かいものも含めて多くの対応を行いましたが、主なものは下記となります。

・給与所得控除の引き下げ
・基礎控除額の引き上げ、所得制限
・所得金額調整控除の創設
・ひとり親控除の創設、寡夫特別寡婦の廃止

計算ロジックの対応はもちろん、付随して変更となった帳票などについても対応を行っています。

2)労務担当者が使いやすくなる機能

労務担当者側の機能としては、下記の対応を行いました。

・メール通知
・再年調の自動計算

今年はついに要望が多かったメール通知に対応いたしました。下記3つのタイミングで従業員にメール通知を行うことができます。

・依頼メール:年末調整アンケート(申告情報)回答依頼時に通知する
・リマインドメール:設定した日数おきに、アンケート未回答の従業員に通知する
・差戻しメール:アンケート回答後の差し戻し時に通知する

これまでクラウド給与外のサービス(チャットやメール)にて別途依頼を行う必要がありましたが、クラウド給与上にて操作を行えば対象の従業員に自動的に通知を行えるようになります。

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また、再年調の計算結果を自動反映する改善を行いました。具体的には、一度目の年末調整での調整額を差し引いた金額を二度目の年末調整結果として反映させることができるようになりました。今までは手元で一度目の調整額を差し引く作業が必要でしたが、それが不要となり、担当者の負担軽減につながると考えられます。


3)従業員が使いやすくなる機能

従業員側の機能については、下記のアップデートを行いました。

・配偶者の控除対象有無を選択する機能を追加
・昨年分の保険料控除情報をコピーする機能を追加
・スマホで源泉徴収票確認する機能を追加(10月リリース予定)

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「配偶者の控除対象有無の選択」については、いままで配偶者の所得を入力することで控除対象かどうかの判定を行っていましたが、様々な理由で配偶者の所得を入力することに抵抗がある従業員の方がいらっしゃるという問い合わせをいただいておりました。そのため、今回所得を入力せずとも控除対象かどうかを選択できるような仕様に変更しました。

「昨年分の保険料控除情報をコピーする機能」については、昨年と今年でほとんど変わらないことが多い生命保険や介護医療保険などの保険料控除の情報をコピーする機能を追加し、同じ情報を毎年入力する必要がなくなりました。

また、近年増えているパソコンを所有していない従業員の方が源泉徴収票を個別に確認する方法がなかったたため、スマートフォンでも源泉徴収票を確認できる機能を追加いたしました。今までは、パソコンを所持していない従業員には別途印刷して手渡しする等の対応を行っていたケースもあったため、労務担当者の負担軽減にもつながります。

4)外部連携

外部連携については下記の対応を行っています。

・SmartHR連携強化(一部10月リリース予定)
・eLTAX対応(10月リリース予定)

SmartHRとは昨年より連携開始していましたが、完全な連携ができておらず、特定のケースにおいて申告情報の手修正が必要となったり、年末調整の結果をSmartHRに戻す際にCSVの加工が必要となったりしました。また、従業員規模が大きくなると処理に時間がかかりタイムアウトが発生してしまう状況でした。今回連携強化を行うことで、これらの問題が発生しなくなりました。

eLTAXについては、これまでより手間なくPCdeskに取り込みできるCSVファイルの出力ができるようになりました。今年から電子申告の義務化の範囲が広くなるため、スムーズな連携によりさらにご活用の機会が増えるかと思います。

マネーフォワードが考える年末調整のUX

企業にとって年末調整自体は何かを生むわけではなく、あくまで義務として行う作業です。よって、できるだけ省力化することが理想だと考えています。

年末調整のプロセスは、

「従業員から申告情報収集」
→「申告内容確認」
→「過不足税額計算」
→「過不足税額精算」
→「法定調書提出」

という流れですが、この中で特に事業者に負担がかかる工程は

「従業員から申告情報収集」
「申告内容確認」
「法定調書提出」

の3つなので、この点についてはさらなる省力化を行っていきたいと考えています。

ただ、特に3つ目の法定調書提出に関していえることですが、電子申告はソフト内で完結せずe-TaxやeLTAXとの連携強化が重要となります。これはマネーフォワード側の対応だけでなく国の対応も求められる部分ですので、プロダクト開発及びユーザーの皆さまの声によって国への働きかけを行っていきたいです。

また、他社ソフトとの連携については、各企業において異なる業務フローにフィットするためにさらに強化が必要となってきます。特に昨今「紙収集をひとまずやめたい」という声が多く、他給与計算ソフトと連携しながら利用されるニーズもあります。そういったピンポイントな要望にも対応し、フレキシブルに使えるプロダクトとしていきたいです。

さいごに

マネーフォワード クラウド給与の年末調整機能における、今年の改善内容についてご紹介しました。難しいことをたくさん書いてしまいましたが、ユーザーの方に感動いただけるようなプロダクトを目指して日々開発を行っていますので、ぜひ使ってみてくださいね。

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