ランニングで足裏薬指の付け根に痛みが発症したらどうする?
私事ですが、約3ヶ月前から右足裏、薬指の付け根が痛くなるようになりました。
今でも週に2回から4回程度、ある程度の高強度トレーニングやトレイルランニングを含めたランニングはできている状態です。
ただ、先日行ったロードの2時間走の感覚だと、フルマラソンを走り切る前に(マラソンを走る予定はないのですが・・・)患部の痛みが強くなりそうだったので、整形外科でしっかり診てもらおうと思ったわけです。
現状を把握する
ランニングで何らかの痛みが発生した場合、まずやらなければならないのは、現状を正しく把握すること。
状況が変われば、怪我に対するアプローチ方法も変わります。
仮に患部を疲労骨折していれば、安静を含め治療が第一優先です。
何らかの機能不全、動作不良が原因であれば、治療よりも機能や動作を改善するためのトレーニングが必要になります。
なので、まずは現状把握のために整形外科を受診した方がいいわけです。
ただ、私の場合は「患部を早く治したい」より「身体変化を見ていきたい(どうすれば良くなったり悪くなったりするのか?)」ので、整形外科の受診は最後のオプションになりました。
なぜ足裏の薬指付け根が痛くなったのか?
今回、約3ヶ月前から右足裏、薬指の付け根が痛くなったわけですが、身体のどこかが痛くなると「どうやっ治せばいいのか?」を考えたくなりがちです。
ですが、その前に『なぜ痛くなったのか?』を考えていく必要があります。
痛みの原因が分からなければ、仮に痛みが治まったとしても、怪我を繰り返し発症させる可能性があるからです。
特にランニング時に発生する痛みは、一回の外力で起きるものより、同じ動作を繰り返すことで発生するケースがほとんど。
何らかの動作不良が繰り返されれば、痛みが発生するリスクは当然高まります。
なぜ痛みが出たのか?仮説を立てる
基本的に、ランニングで発症した痛みを改善するアプローチも、フルマラソンなどの目標に対するアプローチも、何らかの「仮説」からスタートする必要があります。
一定の「答え」はありません。
今回、痛みが治まっていくまでの身体変化を見ていくために、いくつか仮説を立てて、対処していきました。
仮説1.ランニングシューズを変えてみる
まず最初に取り組んだのは、シューズを変えること。
基本的にロードシューズはこだわりがなく、家にあるものを適当に履いていました。
もちろんシューズそのものが痛みの原因ではなくて、そのシューズを履くことで、足部の何らかの機能が低下したり、動きの制限がかかり、痛みに繋がったのではないか?と考える必要があります。
ただ、いくつかシューズを変更して走ったものの、痛みの程度はさほど変わりませんでした。
ちなみに、インソールは入れていません。
仮説2.足部の機能低下
もう1つの仮説は、痛みは足部の何らかの機能低下によるものであろうということで、足部のトレーニングを開始しました。
もともと私の足部は足の内側縦アーチが高く、内反小指気味(小指部分が内側に向く)です。
実際のところは定かではありませんが、足部の横アーチや外側縦アーチが落ちている可能性はあります。
確かに足の指を広げるトレーニングをすると、いくらか痛みはマシになりましたが、完全に痛みがなくなることはありませんでした。
一進一退といった感じです。
結果、痛みが改善せずに整形外科へ
自分なりに仮説検証作業を繰り返しましたが、2時間走を行った際に「長時間、マラソンペース以上のスピードで走ると、患部が持たない」と判断し、最終的に近くの整形外科へ。
レントゲンでは異常なし。エコーで見ても、多少の炎症所見があるだけで、器質的な問題は無し。
リハビリで様子を見ていくことになりました。
リハビリ室で痛みの原因が見えてくる
個人的に、疲労骨折や関節部分の問題なかっただけで大きな収穫でしたが、理学療法士さんとのリハビリの中で、何となく痛みの原因が分かった気がします。
今回、痛みが出ている箇所は写真の赤丸で囲んだ部分です。関節を曲げる方向に他動的に動かすと、痛みが出ます。
いわゆるつま先立ちの状態になっても痛みは出ませんんが、つま先立ちの状態で足の指を噛ませると、痛みが出ることが分かりました。
足の指を噛むとは、下記の写真のような感じです。足の指に力が入った状態ですね。
で、恐らく適当なシューズを履いて走っていた時に、サイズが合ってなかったため、特にスピードを出して走る際に、足の指を噛ませた状態で蹴り出す癖がついたのでは?と考えています。
なので、患部の治療を行いつつ、今一度ランニング中の足趾の使い方を教育していく必要がありそうです。
幸い、スピードを出さなければランニングそのものに支障は出ないので、走りながら治していこうと思います。
また進捗があれば、報告しますね。
いただいたサポートは、専門知識への投資や、海外での新たなチャレンジに使わせていただきます。