課題の分離

自分は「他人の感情が気になる」ことはないと思っていた。
自分は自分、ヒトはヒト。自分を生きるのに精一杯だったから、
「あの人、なんか機嫌が悪いのかな」なんてあまり思わなかった。
「思わない」はウソで、「考えないようにしていた」が正解か。

実際、自分は仕事ができないと思われているんじゃないかとか、
失望されたらどうしようと心配になることは多々ある。

この状況ってどうしたら抜け出せられるんだろう。
相手が何を考えているかなんてエスパーじゃないんだから、
どれだけ頑張ってもわかるはずがなくて、原因は自分自身にしかない。

およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと──あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること──によって引き起こされます。

「嫌われる勇気」

アドラー心理学で有名な「課題の分離」。
自分ではコントロールできない課題をいくら考えても仕方がない。
自分ができることだけを考える。相手が自分のことをどう考えているかは、
「他人の課題」に過ぎないから。

シンプルだけど、実際にそう捉えるのは難しい。
重要なのはあくまで「自分の課題」であり、自分ができ得る限りのことを悔いが残らないようにやっていこうという姿勢。
相手がどう思うか、他者がどう受け止めるかは、
自分の努力や心がけではどうにもならないことがある。
もし、自分ではコントロールできないことで悩んでいるとしたら、
それはいくら悩み続けても解決する見込みはないものと捉え、
意図的に「考えないようにする」ということも必要になってくる。

「それは自分がコントロール可能な問題だろうか?」

を念頭に考えて物事を捉えるようにしよう。


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