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Ordinaryのはじまりのはじまり

「一日古着屋やろうよ、やりたい」と高校時代からの友人にLINEを入れてから、もう1年が経過した。そこかしこで古着を集めまくって、どっか場所借りれば古着屋開けるんじゃね。って至極浅い考えのもとで始めることとなった。
大学を卒業し、東京の一般企業に勤め半年が経過。家と会社を往復するだけの平日、特段アクティブな趣味もないので休日は休日でそこらでのんびり過ごすだけ。こんな毎日に飽き飽きしていた。このまま生きていて何が楽しいのか。何かワクワクすることはないか。Instagramに流れるストーリーや投稿はみんな楽しそうで、それらと自分の生活を比較して、余計に悲観的になる日も少なくはなかった。
そんな去年の秋の終わり頃、いつも通り会社を退勤し、もう何十回も食べただろう近所のスーパーの惣菜で夕飯を食べる。ファッション系のYouTubeを視聴するのが楽しみのひとつである私は、いつも通り食べ終わってからベッドに入りYouTubeを開いた。その日は好きなファッションYouTuberが、古着の卸売業者から古着を買い集め、ポップアップを開催する。といった内容の動画を投稿していた。見始めはいつも通り面白く楽しく視聴していた。が、なぜだか徐々に胸騒ぎがした。途中で視聴をやめた。これだ。と思った。すぐに友人にLINEした。「一日古着屋やろうよ、やりたい」

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