【自分10/100】10歳、ユニホームが欲しい

町内のソフトボールチームがあった。参加するのは4.5.6年生。僕は4年生。

僕の町内は人数が多いので2チーム作る。

5.6年生にユニホームが与えられ、あとは4年生に。

残りのユニホームは8枚、4年生は12人。

4人はもらえない。

まず、出場の可能性が高い2人が優先的にユニホームを与えられた。あとは10人に6枚。

残りの同じ4年生の中で実力的に僕は2番手。

絶対に僕はもらうべきだと思っていたが、なんと残りはジャンケンで決める事になった。

、、、

ご想像のとおり、僕はジャンケンで負け、ユニホームをもらえなかった。

その代わりクソダサい町内のTシャツを与えられた。

僕は泣いた。もらえなかったあとの3人はなんともない顔をしていたが、僕は悔しくて泣いた。

同級生たちは、何も泣くことでもないのに、といった表情をしていた気がする。

それを見兼ねた、友達のトシが僕にユニホームを譲ってもいいと言った。

あぁよかったと安心した時、監督が

「ジャンケンで決めた事だから、そんなことしなくていい」と言った。

また泣いた。

大会が終わり公民館での打ち上げ。

だいたいみんなユニホームのままで参加するが、僕はクソダサい町内のTシャツをさっさと脱ぎ私服で参加した。

僕はよく泣く。

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