マガジン

  • 宇多川大百歌

    一口サイズの音楽と、それにまつわる物語

最近の記事

わがまま

犬はわがままか。おばさんはわがままか。今どきの子は、わがままか。 自分はどうだ。 他人のわがままは、むかつく。 自分のことばっかり考えて、と。 ちょっと考えればわかるでしょうと。 僕にはこだわりがそこそこ多いんだと思う。 洗濯物を一つにつき二つの洗濯バサミで干す、とか そういう些細なこだわりのことだ。 でもそれが同居人にとっては不快になるときがある。 もし洗濯バサミが足りないから買おうといえば、 わがままで余計な金がかかると思われる。 一つの洗濯バサミで一つを干せば、全く足りるでしょうと。 でも僕としては一つの洗濯バサミで干すと 洗濯物にシワが寄るから、ありえない。 僕にとっては向こうがわがままで 向こうにとっては僕がわがままだ。 「わがまま」と思ってる限り、解決は無いだろうと思う。

    • 衝撃の朝

      人生は、衝撃的な出来事によって大きく変化する。 ミナミハジメは、どうしても通勤電車で『大』がしたくなった。 『大』だ。 『小』ではない。 ただ、したくなってしまった時の災難度はどちらも同等だと、僕は思う。 しかしながら、当の本人であるミナミにとってそれが『大』か『小』か は全く問題ではない。それがしたくなってしまったこと、そのものが問題なのだ。 次の駅で降りて、トイレに駆け込むか。 降りずに職場のトイレまで粘るか。 2つに1つ。 最終的に、ミナミは我慢を選んだ。 職場のトイレに駆け込んだときには、顔面蒼白、『大』は飛び出す寸前だった。 その日以来、ミナミは便意を恐れる人間になった。 通勤電車は30分早いのに乗り(当然のことながらそのぶん早く起きる) 映画館では必ず通路側に座り(その分、階段の存在が気になる) トイレのついていない長距離バスには乗らない。 そんな人間になった。 たった一つの朝の出来事が、ミナミの人生を、大きく変えてしまった。

      • 太陽

        太陽に意識は無い。と思う。 具合の悪い日も無い。と思う。 だから人間と違って、「今日は照らすのを止めたい」とか 「今日は早めに沈みたい」みたいな 弱音は一切吐かない。 歌詞の内容は、そんな太陽を、尊敬するというのも変だけど おかげさまですー的なありがたみを感じようという意味を込めて 書いた。 人間は一生太陽にはなれないけど、 太陽のような姿勢は身につけていけると思う。

        • Brand_New_Day

          繰り返しの毎日が、嫌になる時がある。 そんなに好きでもないことのために時間をかけて取り組んで、 何になるんだろう。 ○○のために、とか言ってみるけど、それも心の底から思っているかといったら そうでもないし。 そんな風に、満たされない気持ちを抱えながら それでも毎日早起きしてやっていかなきゃいけない。 いけないことはないんだけど、死ぬわけにもいかないし。 せめて明るい歌でも口ずさみながら、少しでもポジティブな気持ちで 新しい気持ちを迎えたい。

        マガジン

        • 宇多川大百歌
          4本