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「うえまち」大阪考 04「「うえまち」の文化発信」

 文化発信で上町台地をつないできたタウン誌「うえまち」がweb版になってはや1年と半年。その最前線におられたNPO法人まちすまいづくり代表理事の竹村伍郎さんに、「うえまち」その後から文化発信のあり方についてお伺いしました。

web版「うえまち」へ、その後

 タウン誌「うえまち」という紙面からweb版への移行は、そう簡単ではなかったのですが、1年半でようやく目鼻がついてきました。ただ、紙面での読者層と、web版での読者層はかなり違います。かなり違いますが、もうweb版で定着してきた感があります。
 web版になってよかったことは、まず締切、印刷、配布までに、相当あったタイムラグがないことです。最悪、今日取材して、明日アップできる。これは本当に魅力です。また、誤字脱字があっても、すぐ修正が効くこと、そして、紙面レイアウトに関わるような文字数制限がないことです。そのおかげで、様々な情報が気軽に、楽しくアップできるようになりました。
 そういう意味での相乗効果というか、楽しく、気軽にアップできることで、さらに深い記事、思い切った記事の表現ができるようになった感があります。

編集体制は4名

 現在は、4名体制で編集をしています。メッセンジャー(meta社)を使って、必ず文字校正をできる仕組みづくりができていて、当時の紙面「うえまち」での編集時にあった、ドタバタは全くなくなりました。
ただ、ネットは修正できるとしても、web版「うえまち」自体は炎上するようなメディアではないので、取材先や広告先に迷惑がかからないようには、最新の注意を払っています。

メディア本体のチェックレベル

 近年、スピード感が要求されているのか、webだけでなく、新聞・テレビといったマスコミですら、誤字脱字、読み間違いが散見されるようになっていて、ちょっと一体どうなっているのか、というのは気になっています。
 受信する側も、発信する側も、スピード重視はわかるのですが、文字を単なる情報・記号のように扱っていることについては、その背景にある、文化意識の劣化が見え隠れしているようで、これは単なるミスではない、もう少し根深い問題なのではないかと感じています。

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