労働者協同組合法施行記念・中央区フォーラム 「当事者研究」と「協同労働」から学ぶ―新しい仕事や組織のカタチ
下記フォーラムに代表渡辺が登壇します。ご興味ございましたらぜひご参加ください。
皆さんは「当事者研究」という言葉をご存知ですか
当事者研究とは、北海道浦河郡の「べてるの家」ではじまった、精神障害等をもつ当事者が自分の抱える問題を「研究」する活動です。つらい症状や困った事態に遭遇したとき、自分の苦労を医師やソーシャルワーカーに丸投げするのではなく、「自分の苦労の主人公になる」ことで、生きる主体性を取り戻します。その活動の一環として、地域社会で商売をすることにも積極的に取り組んできました。それは、「人とのつながりの回復」のプロセスでもあります。
当事者研究は、2001年に誕生して以来、幅広い分野から関心が寄せられ、実践が広がっています。そこで、本セミナーでは、社会福祉法人浦河べてるの家の向谷地生良理事長をお招きして、具体的な実践例を中心にお話しいただきます。
地域の課題に主体者として取り組んでいく。それを仕事にするにはどうすればよいのでしょうか。その視点から、UCI Lab.合同会社代表の渡辺隆史より、当事者研究にも通じる「仕事や組織のあり方」について、会社設立のエピソードを中心に話題を提供します。
UCI Lab.は、User Centered Innovation(生活者起点で行う新しい価値創造)を掲げて、メーカーなどの新事業開発の伴走型支援を行う組織です。マーケティングやイノベーションという、社会福祉から一見遠い業界にいるUCI Lab.は、実はその活動や企業の設立にあたり、当事者研究に大きな影響を受けています。
このフォーラムを通じて、働く人が自分らしく、主体者となって働くにはどうすればよいのか、その答えのひとつである「協同労働」という新しい仕事や組織のあり方について議論し、理解を深めていければと思います。