見出し画像

beforeカツパンにコメチキを食べてはいけない

21時からバンドの練習があるため、仕事が終わってからそれまでの時間、
外食がてらどこかで暇をつぶそうと考えていた。

練習は21時からで仕事は18時ころおわるので、一旦家に帰るのも良い。
しかし、家に帰ると再び出発するまでのハードルがグーンと高くなる。
あわよくば休みたいとまで思ってしまう。

帰りたくないわけではない。
基本的にはずーっと家に帰りたい。
家が好きだからこそ、帰らない方がいろいろと都合が良い。

そして、練習までの暇つぶしをどこでするか。
これは毎度の自分の楽しみでもある。

「何を食べようか」
仕事中はそんなことばかり考えている。
夕飯の献立も、だいたい仕事中に考えている。
いつだって、自分が食べたいものを食べて生きていきたい。

この日の選択肢は二択。
パン屋さん「どんぐり」のイートインスペースか、コメダ珈琲だ。
インスタグラムで見たどんぐりのシフォンケーキがものすごく
おいしそうだったので、ぜひ食べてみたかった。
ふわふわで、生クリームがたっぷりのやつ。

コメダ珈琲では、特に何か食べたいものがあるわけではなかったが、
友人から1000円分のギフトカードをもらっていたのもあって、
たまにはそっちもいいなあと。

暇つぶしの時間を使って日記を書こうと思っていたのに、PCの充電を忘れていた。
迷った挙句、今回はコメダ珈琲に軍配が上がった。
一瞬、松屋のビーフカレーが食べたくなったが泣く泣く見送った。
シフォンケーキは近いうちに買いに行こう。

コメダに行くと決めてから、食べたいものはなんとなく決まっていた。
カツパンだ。

何度か食べようか迷った挙句にやめることが多かったので、
今回こそはと決めていた。

席について、まずはたっぷりサイズのブレンドコーヒーに目を付ける。
まあまあ長居させてもらうので、普通サイズでは足りなくなる。

急に、そして無性にコメチキというフライドチキンが食べたくなった。
カツパンだけじゃ物足りないかもしれないし…
今思えば、この選択肢はまあまあの悪手だった。

そしてお目当てのカツパン。
カツカリーパンというのがあったのでそれを選んだ。
始めて食べるのであれば、スタンダードなものを選ぶべきかもしれないが、
カレー味を欲していた。
さっきあきらめた松屋のカレーの亡霊がそうさせたのかもしれない。

最初にコーヒーがきて、ミルクを入れてすすっていると、
コメチキがきた。
「こんなに大きかったっけ」
記憶よりも大きいチキンに少々驚いたが、カリカリサクサクの衣と
じゅわっと肉汁がでるチキンに箸がすすんだ。

少し待っていると、カツパンが届いた。
「でけえ!!」
目の前には、巨人の足みたいなカツパンが3等分されている。
想像以上の大きさに面食らった。
しかし、おいしそうだ。
脂身部分は最後にたべたいので、とんかつはいつも真ん中から食べる。
カツパンも、真ん中の切れ端から食べることにした。

カツは揚げたてサクサク。
お肉も柔らかい。
パンはふわふわで、カツとのバランスが良い。
カツが薄めなのは、パンと一緒に食べたときにちょうど良いから
なのかとおもった。
おいしい!そして重い!!胃に来る!!!

めちゃくちゃおいしいのだが、しっかり重量感があって胃にダイレクトにくる。
カレーもこってり具合に拍車をかけている。
千切りのキャベツが入っていることが、唯一の救いにも思えた。
ここで、バスケットの中にコメチキが一つ残っているのを見つけてしまった。
あんなにおいしかったコメチキも、アフターカツパンの自分には何も
響かなくなってしまった。

しっかりとコメチキとカツパンを平らげ、お腹が満杯になっていることを改めて自覚。

食後のコーヒーだけが、満腹の自分を癒してくれた。
ビフォアカツパンに、コメチキを食べてはならない。

後世に残したい教訓である。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?