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穴ぼこだらけ

5月2日

だいぶ間が空いたけど思い返して書かないことにしているので、色んなことをすっ飛ばさせていただきます。

ムーラボ主演・楽曲担当映画の上映と舞台挨拶で長野にいる。

本当は他の組からも何名か登壇される予定だったのだが、コロナとか色々の諸々で松本まで来たのは私と富田監督の2人になってしまった。緊急事態宣言下での奇妙な女2人旅。遊びに来たわけじゃないんだけど、やっぱり遠くへ行くのはワクワクする。
小学校の林間学校以来の長野だ。

なんとなくいける気がして東京基準の薄着(薄手のワンピースに薄手のカーディガン)で行ったら全然大間違いだった。
ホテルにチェックインしてポケモンスナップやって準備して外出た瞬間夜の長野の寒さに往復ビンタされた。普通にダウン着てる人とかいるし私浮きまくりだな、と思いながら縮こまって松本の街を歩いていたら、アロハシャツで悠々と歩く成人男性がいて、もう意味がわからなかった。恐ろしい。

ほぼ凍えながらまつもと芸術会館へ向かっていると富田監督から「食いすぎた、登壇した瞬間吐くかもしれない」とLINEがきて、凍えてる女と吐きそうな女のトークに先が思いやられた。

夕闇の中、視線を上げて歩くと山がついてくる。
幼少期、修禅寺にある曽祖父母の墓参りに行くと帰る頃には夜で、巨大な怪物のような真っ黒い山影がついてくるので楽しかった。きっと優しい怪物だから、よそものの見送りをしてくれているんだと妄想した。

山はいい。登りたい欲はそんなにないけど、見えると嬉しい。
雄大で怖くってかっこいい。果てしない気持ちになる。まだ知らない景色とか、踏んだことのない土とか、見たこともないキモい虫とか、嗅いだことのない植物の匂いとかが、無限にあることを思い出す。

登壇して、リモート参加の方も交えてのトークをした。
こんな中でも遠方から会いに来てくださる方々がいたこともものすごく嬉しかった。殺ナが収束したらもっともっといろんなところにいろんな仕事で行って、それを理由にみんないろんなとこに一緒に来てもらって、みんなでハッピーになりたい。

イベント後、富田監督といろんな話をした。たくさんした。
富田未来さんは素敵だと思った。肝っ玉母ちゃんみたいな、ある意味男気あふれる部分が全面的に出ているのだけど、やっぱりものすごく繊細で、ただひたすら自分以外の誰かを想って傷付いたり優しくなったり思い切って怒ったり、忙しそうで、戦っていて、ほんとうにかっこいいと思った。可愛い方だともおもうけど、それより圧倒的にかっこいいと私は思った。
まだまだ泣嘘の各種上映や企画は続くけど、絶対またご一緒できるように頑張りたい。


5月6日


バイトで単純作業をすると心が整う。
もくもくと作業していると心に良い隙間ができて、考えたかったことを考えられる。
ということは普段、特に最近はなんかしなきゃしなきゃの時間が多すぎて、冷静かつ奔放に作戦を練ってわくわくする時間が極端に減っているということだ。ほんとはそれがすごい大事なんだけどな、落ち着こうと思っても落ち着けないのが欠点だ。

帰宅してから母と電話をした。

父母は現在、父の癌治療のためにオーストラリアへ行っていて、今はまだコロナ対策のため2週間ホテルに隔離されている。
二週間ほぼ一歩も外に出られないし2人とも英語怪しげなので大変なんじゃないかと思ったけど、結構おいしいご飯が提供されたり隣の部屋に運良く親切な日本人の方(英語ペラペラ)が居たりで、精神的負担はそこまでではなさそうだ。安心。
時差が1時間しかないので、気軽に連絡が取れるのが嬉しい。
「後よろ」アーカイブもちゃんと見てもらえた。

向こうは日本と全然状況が違うらしく、もう感染者も全然出ておらず、外の様子を伺うにマスクをして歩く人もほとんど居ないらしい。同じ星とは思えない。私たちのこの日常は何なんだろう、と思うがもっと大変な国だってあって、なんていうか、わたしは馬鹿なのでよくわからない。馬鹿にもわかるように説明してほしい。


5月9日


急がなきゃ、なんとかしなきゃの気持ちが大きすぎると、かたまる。
大きな決断の連続で心が疲れている。
今朝食べたでっかいふわふわのチーズパン、あれになりたい。
チーズパンは焦ったりとちったりしないだろうし。

年末に向けてでかい目標ができたおかげで、寿命が少なくとも伸びたような感じがする。
手探りで進むワクワクと不安。

宗教勧誘の人が来た。
宅急便くる予定なかったからまずドアホンで応答したので幸い対面せずに済んだが、大人の階段をひとつ上った気分がする。


5月10日


いい考えとわるい考えが交互に襲ってきては温かい記憶に救けられたりして忙しいですがざわざわしながらも元気めに生きてます。


5月19日


明日支払い忘れたら電気と水道が止まる。


5月20日


水道光熱費支払いギリギリクリア!
そしてめちゃめちゃ久しぶりの日記になってしまった。

劇団本公演のロスは全くないのに、我は帰ってこないし、
我は帰ってこないままいろんなことがどんどん重なった。

嬉しいことももちろんあったし、
自分のことが大嫌いになりかけたりした1ヶ月くらいだった。
でも本当に、周りに救われている。
もうだめだと沈殿しそうになると、むりくり引き揚げてくれる人々がいることに感謝が尽きない。

文章を書くのはやっぱり楽しいな。
書き始めると乗ってくる。乗ってきたぞ。

最近はというと、
ガールズトーク☆アパートメントという出演舞台の稽古が始まった。
初めてのUDA☆MAPさん。
はじめましてはいつでも緊張するけど、やっぱりわくわくするのだ。

6番シードさんは、バンタムクラスステージの細川様(私の2回目の舞台の演出でお世話になりました)の演出舞台で何度か椎名さんのお芝居を拝見したりで、ふんわりと存じ上げており、

そしてそして主演の栞菜さんは、実は5年前、私の初めての舞台で共演させていただいたのだ。本当にかっこよくて、綺麗で、コメディの演じ方も素敵で。
当時は何も芝居のことわかってなくて、稽古場でゲームとかしちゃってたさいてーーーな私だったのだが、やっぱり憧れの女優さんなのだ。
実はさらに過去、大人の麦茶にも出演されていた。
またいろいろな巡り合わせでご一緒できるチャンスをいただけたことが光栄で仕方ない。

頑張りたい理由しかないのだ!


稽古前に秋葉を1時間くらいうろうろして、スーポテも行ったのに、コトブキヤにも行ったのに、あらゆる誘惑を潜り抜け総額100円しか使わなかった自分を全力で褒めたい。100円はチュウニズム1回分。
いつかスーポテで豪遊したい。

小規模でギリギリのひとりぐらしは続くけど、
心だけはしっかり豊かで、トータルほんと幸せだ。たのしく生きているよ。
遠く、父母のいるオーストラリアに想いを馳せながら、
真っ白に模様替えした涼しげなベッドで、でっかいトラのぬいぐるみと今日も眠ります。

いろいろなことを企んでいるので、
できればすごく楽しみにしていてください。


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