楽しい迷子生活
6月3日
「ガールズトークアパートメント」の稽古。
総勢15人(プラスアルファ有り)の会話劇って冷静に考えても凄まじくて、よく会話のキャッチボールって言うけどこれはどっちかって言うと会話のドッジボールかもしれない。細かくパスしたりぶん投げたり避けたりキャッチしたりぶつかったり出たり入ったり。
アクションはないのに、稽古ですごく汗をかく。今日稽古場ちょっと冷えるな〜なんて思ってても、芝居した途端にみんな熱くなって、冷房つけたり消したりしている。
それにしたっちゃ、今日はよく食べたな。
胃の調子が悪かったので(幼少期から胃弱なのでよくあるんですご心配なく!)ここ2~3日控えめだったんだけど、病院で薬をもらったらむくむく食欲が湧いてきて、きちんと三食食べた。
鯖も鶏胸肉も食べた。体が喜んでいるのを感じた。タンパク質やっぱ大事です。
6月4日
実家で目覚める夢を見た。
まだ5人で住んでた時のままの、3人共有のやや窮屈な子供部屋で目覚めると、お母さんが朝ごはんを作っている音がした。
9時くらいだったと思う。ロフトベッドを降りてダイニングに行くと、姉たちはテレビを見ていて、お父さんは新聞を読んでいた。
「なんか一人暮らししてる夢見た、めっちゃリアルな夢だった」と言ったら、みんなが笑った。
6月5日
主演・夢日記で楽曲担当の映画「泣いたことがないなんて、嘘つきめ」展示会が始まった。
神田のspace caimanにて。私は何だか神田にご縁があるっぽいな。今川橋もあるし。
今日はキックオフ的に、一日店長イベントをした。楽しかったな。
宇宙戦士(って呼んでるの、ちょっと照れる)たちに会えるのやっぱり嬉しいな。みんな照れ屋で熱くて優しくて大好きだ。
私がそれまでの引きこもりインターネット大好きアイドル的なカードをバシバシ捨てて、演劇やバンドのアクティブな活動にシフトして行った時、ものすごく不安でなにかどこか裏切っているような気持ちにすらなったけど
それでも見続けてくれたり、新たに見始めてくれたり、芝居や音楽の感想を手紙にしたためてくれたり、とてもとても勇気がわく。
ありがとうございます。いつも今までも。これからもな!たのんだよ!
6月6日
ガールズトークアパートメントの稽古後、
昨日に引き続き泣き嘘展覧会でのイベント。
小林司と富田監督とトークをした。
小林さんは一昨年まで毎年誕生日に一緒にマシンガントークイベントしてもらってたんだけど、去年の誕生日はライブだったから二年ぶりのトーク。
無限に喋り足りないな。
話の幅がでかすぎて、映画の話をするイベントなのに途中ピラミッドとかの話になったりして、やっぱ小林さんと話すの楽しすぎるなと思った。
泣き嘘という映画に関してもっともっと語りたい。
作品ってそれそのもののみ、補足なしで(公式には)語り終えているべきであるという見方もあるし、この作品も今川宇宙を知らなくたって楽しめるものだともちろん思うんだけど、やっぱりもっと喋りたい。
制作過程とか、感謝とか感激とか雨とかあられもふくめて。
ぬう〜ほんとに私は果報者です。
追記 これは展示中で、メインビジュアルにも使われた劇中イラストのラフ2段階
一枚目を最初に監督に送ったら、もう少し希望がある感じを加えて欲しいと返答いただき、二枚目に固まりました。
6月11日
日記書かなすぎた。
日記書きます。
頭の中大渋滞している。近年まれに見る大渋滞で、非常に幸せな大渋滞です。
暇だと病むし、嫌な感じで中途半端に忙しいともっと病むけど、楽しく忙しいと脳みそがマリオ的にスター状態になる。きをつけろこういうときはころびやすいぞ。実際スター状態はないからな。
「ガールズトークアパートメント2020ver」の稽古は残り二日。
今日は初めて春夏秋冬全体の通し稽古をした。
反省点はもうそれはそれは多々多々あるものの、とにかく楽しかった。
1時間45分で365日を生きられる不思議。変わってゆく関係性も四季折々の匂いも変幻自在な演劇の板の上はやっぱり無限の宇宙空間。
6月12日
↑信じてもらえないかもしれないけど昨日0時頃に「宇宙空間。」まで書いたところでぴったり力尽きて床で寝ていた。
3時くらいに目覚めて、「ここはどこ!?え!?何時!?朝!?夜!?」って一瞬パニクって、歯磨きしてベッドで寝直した。そのまま10時くらいまでだらだら寝た。
3度寝くらいしたとこでバタバタ準備して朝ごはんをかきこんだ。
最近味噌汁がめちゃくちゃ適当で、にんじんと大根が同じくらいの厚みのいちょう切りでドボドボ入っていたりする。固い。腹にたまる。コスパがいい。
「ガールズトークアパートメント2020ver」の通しを2回やった。
へろへろだけど今日は休憩中いつもよりみなさまとお話をできたのでうれしかった。
みなさまが優しくてとてもありがたい。みんな全力で楽しんでいて、楽しそうに真剣で。
そして本当にみんなが本当に可愛くて本当に幸せ。
なんか、もちろん真面目にやってるんだけど、ふと、アハハ…ウフフ…って気持ちになって、のび太が邪なことを考えている時の顔とほぼ同じ作画になる。稽古場が美女と美少女の天国みたいでかなり心がモチモチしている。もちろん真面目にやってるんだけど。もちろん真面目に。
明日が最終稽古
6月13日
「ガールズトークアパートメント」最終稽古。
通しを一回。初めて、マスクを外しての稽古。
ものすごい緊張した。だってみんなの顔だってほとんどちゃんと見たことがなかったから。全然印象が変わるし、温度も変わる。
もうマスクをして芝居するのにすっかり慣れちゃったけど、外して顔全部見て&見せてやるとやっぱり改めて楽しーッってなるんだ。水槽から大海原に飛び出したような。はやくそれが当たり前に毎日できた頃に戻って欲しい。
対策に関して、できることを全てした。してもしても足りるということがない、万全という言葉はどうしたって適応されないのがマジで悔しいけど、出来る限り最大限気をつける気持ちを全員がきちんと持ってここまできた。
ひとまず最後の稽古まで、ひとりもかけることなくできたことに、胸を撫で下ろしている。
「泣いたことがないなんて、嘘つきめ」展覧会が無事に幕を下ろした。
改めてこんな素敵な作品で主演ができたこと、夢日記として楽曲を担当できたこと、そして展示に参加できたこと、しあわせいっぱい感謝でいっぱいです。
結局イベントの二日間しか会場に行けなかったけど今日は「メテオの子」を聴きながら移動した。まだ本編完成前にレコーディングした曲なのに、メンバー全員が映画の世界の住人として演奏しているように感じて不思議。
6月14日
落書きが足りてない気がするので、最近積極的にしている。ルールとかかっこよさとかウケを全く考えずとにかくぼーっと描く。
高校の時の自分の絵を見ると今より断然うまくてびっくりしてしまう。というのはやっぱり毎日授業中も家帰ってからも何かから逃げるようにひたすら落書きをしまくっていたからで、やっぱり絵の練習ってほぼイコール筋トレなのだと思い知る。
「社会的テーマを絡めた深い”作品”」だけがアートじゃない。その呪いに長いことかけられて怖がっていたけど、なんとアホらしいことかと思えるように、やっとなった。
呪いはひとつひとつといていけばいい。
うんちみたいな美術家固定観念を押し付けられても「あ、だいじょぶでーす」って言って即返却できるひとでありたい。小物が吠えとりますけども。
明日はガールズトークアパートメント2020の場当たり。
場当たりって大好きなんです、鮮やかな魔法がかかるようで!
楽しみ。
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