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「屋根」がなくてもできる!都市で暮らしながらCO2減に参加する方法

暮らしの持続可能性は、人口が減り続ける地方や島より都市こそマズい、ということはこちらで書きました。

「じゃあ都市で暮らしていて何からできるだろう?」というのが今回のテーマです。

まっ先に頭に浮かぶのは、再生可能エネルギーの利用ではないかと思います。
しかし最近のニュースでは、新電力の破綻や料金がすごく上がっていると報じられたりして、なにやら安定しなそうな印象・・・。

しかも再エネ生産の現場の中には、太陽光パネルや風力発電の風車の設置に対し地元からの反対の声が上がり始めているところもあります。
また発電の負担を地方に押しつけることになってしまうのでは・・・、と気が引けてしまいますね。

さりとて、自宅の屋根にはった太陽光パネルで必要量を賄えるほど発電できるという人も、都市では限られるでしょう。
何を隠そうウチの屋根も、南向きの面積が不十分で不向きとされてしまいました。

そんなあなたや私にうってつけなのが、実は毎日の「食事」

農地を切り開くところから、栽培・収穫・輸送・廃棄にいたるまで、食にまつわる全ての段階のCO2排出量は、全世界のCO2排出量の1/3にのぼるといわれています。
さらにそのうちの約1/3が、牛や豚や羊などの畜産に由来するそう。つまり畜産関連で全世界のCO2の約10%を排出しています。

ということで、すぐに始められるのは週1回でもミートフリーの食事の機会を作ること。
例えば1個125gのハンバーグを大豆ミートで4個作ると、牛豚合い挽き肉で作るときより約7kgのCO2を削減できます。

子どももよく食べる大豆ミートハンバーグ。
和風おろしたれがおススメです。

たった7kgと思われるかもしれませんが、あなどるなかれ。
日本の国際公約を達成するため家庭部門に求められているCO2削減目標(2020年実績3.9t/年から2030年目標1.7t/年へ2.2t減)を1世帯・1週間当たりに割り戻すと、約42kgになります。
ハンバーグ1回分だけで週の目標の16%にあたるインパクトがあることが分かります。

最近では大豆ミートを置いているスーパーも増えてきました。ウチの近所のイトーヨーカドーでも常に売っています。スーパーに買い物に行く時間がない方はamazonでもポチれます。
乾燥タイプは常温での保存もきくので、amazonでまとめ買いすればストックすることだってできます。

ストイックなヴィーガンにならなくたっていいんです。週1回でも月1回でも機会を作れば、参加できる。しかも食物繊維も豊富で健康にもいい。
今の自分たちのためになり、将来の世代や地球のためにもなる「食事」のチェンジ。すぐに取り組めてインパクトもある習慣を生活に取り入れてみませんか?


※より詳しく知りたい方へ※
健康的かつ持続可能(2℃目標等と整合的)な食事であるプラネタリー・ヘルス・ダイエットの考え方など、こちらで詳しく紹介されています!

食システムの脱炭素化に向けた食行動
https://taiwa.nies.go.jp/activity/img/bookevent2021_01/toshi_1_03.pdf


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