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起業までを振り返ってみる

はじめまして、Yper(イーパー)株式会社の内山です。
最近、コロナの影響もあり写真のOKIPPAを取り上げて頂く機会も多く、取材時に昔を振り返ることが多かったので、このタイミングで一度まとめておこうと思います。会社員から起業して3年弱、早かったなーと思いながら、自己紹介がてら振り返ります。

学生時代から会社員へ

元々、学生時代から海外でのインフラ開発に興味があり、NGOや国際機関でのインターンをしてきました。ラオスのダム建設で水没した村々をNGO職員と回ったり、スウェーデンの政府機関で地球温暖化適応策の調査をしたり、国際公務員等の開発に携わる仕事に魅力を感じていました。ただ、現場を見れば見るほど、自分の中で経済成長なくして開発は語れないとの思いが強くなりました。そして、最終的には、まずはビジネスとして開発に携わりたいという思いから、日本の技術を活用した海外インフラ事業に携わることを志望して、2012年に新卒で伊藤忠商事に入社しました。が、当時、海外プラント事業不振で希望部署への配属がなく、先に言ってよ〜〜と思いながら航空宇宙分野に配属されました。(正直、海外には関心がありましたが、航空機には全く関心がなかった...笑)

そこから5年間、航空宇宙部で国内外の航空機の販売や改修業務を行ってました。あまり業務内容がピンと来ないと思いますが、旅客機の内装品であるシート(乗客用イス)やギャレー(キッチン部分)メーカーの代理店として、それらを国内外の航空会社(JAL/ANA等)に納めたり、消防のヘリコプターに海外メーカーの装備品をつける改造等を行ってました。

起業への転機

実は、入社時に海外インフラ開発案件をやることと同じくらい関心があったのが、起業して自分で新たなサービス作ることでした(当時、何もアイデアはなかったけど)。もし、入社時に希望の部署に配属されていたら、もしかしたら今もそのまま会社員をやっていたかもしれません。入社時に純粋にビジネスを学べる航空分野に配属されたことで、その時、5年後に起業することを決めました。

入社して2年後の2014年はUber、Airbnbが日本に上陸した年でした。当時、それらサービスに触れた時、自分もこんなサービス作れたらと思うと非常にワクワクしました。特に、米国初のスタートアップのサービスが、全世界の見ず知らずの人の生活に入り込み、個人の生活習慣だけでなく、業界全体に変革をもたらす存在になっていることに驚き、これまで考えていた自分の中での「インフラ開発」の概念が変わった気がしました。

その後、5年目での起業を真剣に検討する転機になったのは、入社3年目に携わったプロジェクト。初めて主担当として担当した案件でした。米国の航空機装備品メーカーと世界初の製品を開発し、日本の官公庁の航空機を改造して、日本の航空局の認証をとるとともに、米国航空局FAAの型式証明を取得するというものでした。(型式証明は、取得すると同型の機体にも同製品を付けれるようになり量産して販売可能になります!)
ただ、プロジェクトは当初の予定よりもだいぶ難航し、ほんと様々な方にご協力いただき、何とか進めることができていましたが、納品残り半月のところで過労により戦線離脱(倒れてはいないけど、人生2度目の救急車)。そこで実感したのが、20代で体力に自信があっても限界があるということ、当たり前だけど。そして、今後、確実に年を経るごとに体力は落ちていく中で、全力で走れるのは30年と考えると、、30年=10,950日=262,800時間。

これ、思ったよりだいぶ時間ない!!!!

1個プロジェクト立ち上げて完了するのに3年かかってたら、人生残り30年で10個しか新規案件作れない。世界は200カ国近く国があるし、宇宙もあるし、挑戦する環境いっぱいあるのに、10個。

少なっ!!!

これ、悠長なことしてられないし、一人でやるには限界があると考えた時に、ふと、会社として同じ志を持った仲間が集まる環境があれば、10個と言わずもっと多くの新規事業を世の中に作り出せるのではと思いました。

これはやるしかないなと。

退職、そして起業

4年目にフランスに半年間語学研修に出していただき、帰国して1年務めた後の2017年8月に退職し、同月に現在のCTOと資本金300万円を出し合って、Yper株式会社を立ち上げました。

最初の事業目標は、日本で社会課題化していた宅配の再配達問題の解決でした。学生時代の海外経験やフランス滞在中の経験からも、日本の宅配システムは世界一であることは間違いないはずが、大手企業がひしめく業界で、社会課題化するような問題が残り続けることを疑問に思いました。同時に、それをスタートアップとして解くことに魅力を感じました。

また、物流であればあれば国内に限らず、全世界に市場があり、海外展開の可能性を感じたこともこの業界を選択するきっかけになりました。物流業界での事業経験なしの3名で始めた事業でしたが、起業時に計画していた内容は1ヶ月経たずしてマネタイズができないことが判明し、即ピボットを余儀なくされました(笑)。とりあえず、役員報酬10万円(これ額面10万でも保険とか引かれて、手取り...)でスタートして、日々貯金残高が減る体験はなかなか刺激的でしたが、まずは配送会社でアルバイトをさせて頂いたりと業界の知識のキャッチアップに奔走しました。
(この辺は、書くこといっぱいあるし、また別の機会にまとめよう)

会社名はYper(イーパー)

会社名はYperで、読み方はイーパーにしています。よくワイパーさんと呼ばれますが、、まぁ普通そう読みますよね(笑)

会社のスローガンを「Creating HYper Service〜世の中に最高のサービスを」としており、Yperは英語/フランス語のHyper(最高)から取っています。前職でフランス語研修に行かせてもらっていた時、起業について色々想いを巡らせていたこともあり、フランス語読みで無音のHを抜いて、イーパーとしています。

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写真の宗教的な(?)ポーズもよく突っ込まれますが、これはGoodとGoodを合わせて、Hyperを表現したいと思いロゴにしています。意外とこのポーズ維持しようと思うと、拳と拳を合わせ続ける必要があり、力が必要です。一度、良いサービスを作ったらそれを維持、発展させていかないと、簡単にGoodがひっくり返りBadになる、ということを常に忘れないようにとの想いを込めています。
※現在、社員はちょっぴり増えて8名です。

こんな仲間と事業をしたい

最後に、コロナ禍ではありますが、現在も弊社では新規メンバーを募集中です。現在のOKIPPA事業を通じて、小さくも、0→1で自分たちで作ったサービスを日本の宅配インフラの新たな選択肢として定着させるまでを事業としてやりたいと思っています。起業前に憧れであったUberやAirbnbのような、世界に広がりをもてるビジネスも実際に作れると思える段階まで、自分もレベルアップしてきている実感があります。そういった自分も成長できるチャレンジングな環境で、世界の新たなインフラを一緒に作りたい、挑戦してみたい、という人にとっては非常に面白い環境かなとは思います。

実際の働き方が気になる場合は、弊社メンバーのnote記事もおすすめです。(note の背景が被ってる...笑)
募集中のポジションは弊社採用ページでご確認ください。(役員とのZOOMお茶予約機能もつけています)


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