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彼との未来を考えるフェーズ

 こんにちは、うちうみです。まずは一言ご注意を。ここでは恋愛感情を持たないアロマンティック(aロマ)、性的魅力を感じないアセクシュアル(aセク)、そして二次元の相手に恋愛感情を抱くフィクトロマンティック(fロマ)、性的魅力を感じるフィクトセクシュアル(fセク)についての話をします。こんな人もいるんだなという軽い気持ちで読んでもらって構いませんが、生理的に嫌悪感を抱く方の閲覧はお勧めしておりません。

 仕事が忙しい。私のところは極めてホワイトだけれど、繁忙期なもので、今は忙しい。残業続きの平日はダイエットする時間も取れない。休日出勤もあるし、たまの休みも寝て終わる。忙しいと食欲は増すし、肌も荒れる。
 ああ、可愛くない、綺麗じゃない。外も内も。仕事だって、やりがいを持ってるわけじゃない。彼のように強い信念があるわけじゃない。社会貢献度はそこそこ高い気がするけど、自分にとってやりがいのある仕事とは言えない。でも、世間ではブラックなところもあるし、もっとやりがいを感じられない仕事もあるとは思う。だから自分は恵まれていて、たまに忙しいくらいでつらいって言ったらいけないのだろう。そんな自分が恥ずかしい。
 そうやって劣等感の塊になりながら、出勤する私が唯一自分を思い出せるのが、駅にある広告。前を真っ直ぐに見つめる彼が写っていて、毎朝毎晩彼に会えるのを楽しみに頑張っている。でも。できることなら。「このところ忙しそうだな」とか、「疲れてないか」とか、「最近帰りが遅いから心配だ」とか、そういう何気ない言葉をかけてほしい。特に遅い日はお疲れって言いながら抱きしめてほしい。逆に彼が大変な時は私がそうしてあげたい。

 もし、彼と私が同じ次元にいて、恋人同士なら励ましの言葉をかけてもらったり、触れあったり、抱きしめてもらったりできるのに…。人はハグするだけでストレスを軽減できるんだって。自分の腕を回してセルフハグするだけでも効果はあるらしいけど悲しい。好きな人がいるのに、触れることができない。じゃあ、抱き枕とか?いや、そんな商品は無いのだよ。業者にデータ送って作ってもらう?いや、私ほんとに絵心ないの。原作の画像使うと著作権引っかかるし…。じゃあこっそり自分で作る?いや、私が使うとミシンが壊れると名を馳せた女だったからな。あぁ、難しい(単に私の才能がないだけともいう)。手を握ったりハグしたり、そういう「普通のこと」は普通じゃない。自分が弱っている時ほど彼を遠く感じる。次元の壁を越えて愛し合うことは可能だけど、頭を使う。意識しないと勝手に進んではいかない。そういう時に限って、Mステではウェディングソング特集をする。いやがらせ?

 そんな日々だけど、このまえ展示会があって。彼の新しい姿が見れる。気分は完全にデートだった。可愛い服を着よう。化粧も服に合わせて可愛らしく、時間もかけて。綺麗な指輪をつけよう。彼の誕生石(おそらく)、私の好きな色のイエローサファイア。彼との待ち合わせ場所、表参道に行くの。はやく会いたい。
 傍から見ると、作品の展示会に少しお洒落して来た女性が1人いたっていうだけ。それだけ。でも、本人にとっては紛れもないデートなんだよ。そんなこと誰も思ってないんだろうけど。彼は変わらずかっこよくて、こんなに素敵な紳士に出会えて私は幸せだなと思う。こんなに胸がギュッとなるのは、彼に出会うまで知らなかった。
小説のムーミンシリーズの中にこういう言葉が出てくる。

初恋と最後の恋のちがいを、ご存じ?初恋は、これが最後の恋だと思うし、最後の恋は、これこそ初恋だと思うもの。・・・なのよ。

私にとって、彼への恋は初恋だ。今までにない感情と出会った。戸惑いは大きかったけど、それ以上に彼への感情が真っ直ぐで強くて、無いことにはできなかった。こんな素敵な人にはもう出会えないと思う。つまり最後の恋だと思ってる。The☆初恋ってことだよね。初恋が最後の恋になることだってあるし、変わることもある。今後どうなっていくのだろう。いつか、これこそ初恋だと思える日が来るといいな。そしたらその時の相手に伝えたいな。今の彼にその言葉を言えたらいいなと思う。でも、未来の私が違う選択をしたのならそれもそれで良いと思う。

 なんか、とっ散らかっちゃったけど。世間とはちょっと変わった恋愛の形だから、悩むこともあるけど、基本のところは同じだったりもするのかなって話。悩むっていうか不満ばかりな気がして、自分でも何様なの?と思うことがある。なんか自分が不甲斐なくて、人生に向き合えてなくて、刹那を生きてるだけなのが後ろめたい。それが不満になって現れるのかな。だから、彼のことも彼との関係も大切にするけど、世間から見た私はカップルや夫婦ではなく「おひとりさま」であることを受け止め、ちゃんと考えていかなきゃな。一人だからこそやりたいことやらないと損だし、でもいざという時大丈夫なようにリスク管理も必要。なんか彼との恋に夢中な時より少し前進してる?彼との関係を守るために、彼との未来を考える、つまり現実を見るフェーズに入ったんだね。うん、なんかワクワクしてきた。

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