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夢なき者に成功なしという考え方

「これこれこういう風に動くシステムが欲しいんだけどできるかい?」

こういう言い方で相談にこられるお客様がよくおられます。
よくおられるというか、ほぼ全員こういう言い方で相談にこられます。
けれどもそれは、”あなたが本当に欲しいもの”じゃないんですよ。


そもそもお客様にはまず”困ってること”があって、そういうのはITで解決できるらしいと聞いたことはあるけれど、いざ相談するとなると相手は専門家だし明確に要望を伝えられるようにしなければならないと考えてか、それとも想像や妄想が膨らんだ結果なのか、”素人なりに考えた解決できそうなシステム像”を要望として持参してこられる。
そして冒頭のセリフに繋がります。

色々とお考えなのは重々承知しておりますが、それでも非常に残念ながらそのシステム像というものは穴だらけなんですよ・・・。

穴と言っても、技術的にありえないであるとか費用や期間的に無理だろうというような、そういう”専門家でなければわからない類のもの”ではなく、そのシステムを作っても困ってることは解決しないものであったり、システムを作って導入すると更に大きな問題を発生させるような、「それで本当に解楽になりますか?」と存在意義からして揺るがすようなものなのです。

だからもっとシンプルに
「こういうことで困ってるんだけど、ITで解決できたりしないかな?」
でよいと思います。

本当に困ってることを根掘り葉掘り聞き出す手間もないですし、方法などは専門家である我々に委ねられているので信用されていると感じますし、変な制限がないからアイディアも出しやすいです。


夢なき者に理想なし
理想なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なき者に成功なし
故に夢なき者に成功なし
ー 吉田松陰

これは幕末の頃に活躍された吉田松陰の言葉だそうです。
これに則って言わせていただくと、問題が解決された後の未来という”理想”と、それ実現するためのシステム開発という”計画”を提案する側からすると、先ずは素直に”夢”を語っていただきたい。
そう思う次第でございます。

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