見出し画像

ヒッチハイクで神奈川から長崎まで行った16日間の旅。出発編!

7年前にもなるけど、私はフランスに旅立つ前に、やってみたかったひとりヒッチハイクの旅に出た。

合計16日の間、友達の家に泊めさせてもらったり、ゲストハウスを利用したり、ヒッチハイクで普段出会わないたくさんの人に出会った。
たった16日間だったけど、今でも忘れられない旅の1つだし、お世話になったみんなに感謝でいっぱいだ。

フランスに初めて降り立った1年間の生活も同じくらい濃い思い出として記憶に残り続ける気がする。驚きと発見が毎日起こる生活は、めちゃくちゃ新鮮で、一日がとても長く感じる。
フランスに来た時の話はまた今度書きたいと思う。


ヒッチハイク旅は、図らずとも、私の渡仏のための準備運動だったな。と今振り返るとそう思う。フランスに向けていい人と出会うヒントのような運のようなモノをつかんだ気がする。本当によかった。


この旅の目的は、全国各地にいる友人巡りをすることだった。最終目的地は子供を出産したばかりの親友がいる大分県だ。親友の産んだ赤ちゃんをこの腕に抱きたい。
なぜヒッチハイクなのかというと、2週間もの旅行費の資金がなかったのと、ヒッチハイクが楽しいという単純な理由からだった。
最終目的地の友人とは半年前に2人でヒッチハイクで神奈川から長野に行く一泊2日の旅をしたことがあって、ヒッチハイクで旅をする怖さはあまり感じていなかった。
むしろちょっとコツを得ていたので、ただただワクワク。

そんなんで、
大学時代の元カレに会ってきたり、胸キュンの出会いがあったり、孤独と寒さと戦ったり、昔の胸キュンのフラッシュバックがあったり、おっさんに太もも触られたりと、今だから言える私のアドベンチャーを話そうと思う。

私はなぜか、自分の旅のタイトルを付けた。
お花とお菓子をお礼に配って日本中を旅する、花とお菓子のヒッチの旅!

タイトルをつけると、俄然旅へのモチベーションが上がってくる。

フランスに行く前に日本をもっと観光しておこう。旅をしながら人と出会おう。遠くに住んでいてなかなか会えない友達と会っておこう。
そんな願いを抱えてヒッチハイクで神奈川から九州までの西日本の旅をした。

当時、私は鶴見にある銭湯シェアハウスに住んでいた。
ここの住人たちがとても素敵な人ばかりで、色んな事を学べた貴重な日々だった。彼らと一緒に住んでいたから、このヒッチ旅にも、フランスにもあまり不安を抱かなかったんだろうと思う。

そう、話は戻って、
神奈川県横浜市の鶴見の大きい道路から出発しようと決めた。
最初の予定では、祖母が住んでいる山形に向かおうと思っていた。

山形方面に行くにはまず東京方面に行かなくてはと思い、
ダンボールにカラフルなマジックで東京方面!宜しくお願いします!
みたいなことを書いて大通りに立つ。(写真が残っていないのが残念。)
私の荷物は、大きなリュック一つと花束とクッキーだ。
乗せてくれる人にお花と黍(きび)の粉で作ったきびCOOKIE をあげる予定で何個かラッピングしていた。
気分は半分桃太郎。

まず小さめのトラックのお兄さんが東京に向かうんならと、そっち方面に行くからちょうど良いと、乗せてもらう。
この旅の初めての出会い!
30分くらいトラックの助手席にのせてもらい、車がビュンビュン通る大通りで降ろしてくれた。もうすでに東京だ。
私は丁寧にお礼を言って、クッキーとお花を渡す。
申し訳ないことにトラックの助手席は、ミモザの花と葉っぱが落ちて散乱していた。がーん
お兄さんに謝って車を降りる。
ミモザはヒッチにむいていなかった。

気を取り直して、段ボールを東北方面に書き換えて、ヒッチハイクによさそうな場所を探しながら歩く。

ヒッチハイクに適した場所とは、
①自分の行きたい場所方面に行ける道かどうか。
②車が比較的停まりやすいかどうか。
③看板が目につきやすい場所か。

これだけ考えてヒッチハイクで自分の作った看板を持って立つ場所を決めた。

ただ、東京・・・

全然車が止まってくれない。

車の量は半端じゃないから、一瞬楽勝かと思いきや、
ビュンビュンとすごいスピードで通り過ぎていく。

ここはヒッチに適さないなと見切りをつけて、しばらく歩いた。

だいぶ疲れたので、ネットカフェで休憩しよう!マンガも読めるし。
と、ネットカフェに入って、これからの行動計画を練り直す。

この調子だと、2週間の工程で山形行って、大分まで行くのは時間的に厳しいと判断し、東北に向かうのは諦めることにした。二週間後には友人の結婚式が控えている。

うん。もう西を目指そう。
そう決めた。

そしてしばらく現実逃避でマンガを読みふけった。

私のヒッチハイクを見守ってくれる友人たちは、今どこ?どんな感じ?と連絡してきてくれたが、たいして進んでいない状況&ただネットカフェでマンガ読んでいるなんて言えない。
そしてプレゼント用で用意していたキビCOOKIE をやけ食いする。

うーん、今日泊まるところどうしよう~・・・

友達に泣きついて、急遽、東京都内の友達の家に泊めさせてもらった。
急なのにも関わらず、泊めてくれる友達がいてありがたすぎる。

仕事終わりの友達と駅で待ち合わせして、彼女の家に向かう。

一日目で少しは山形に近づいていると思いきや、計画断念。
ヒッチハイク旅の出だしは、なんとも早々に、つまづいてしまった。


つづく

注)ヒッチの旅の記事は 有料記事という名の投げ銭スタイルにしてみます。このあとに文章はありません。

ここから先は

0字

¥ 100

サポートありがとうございます! ピプオにチョコレートでも買ってあげます。