![高血圧](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5254149/rectangle_large_70a0aa9bb99f3889886912c43d0865ee.jpg?width=800)
高血圧について
血圧というのは血管の中の血液が血管に及ぼす圧力です。
身体が酸素やエネルギーを多く欲する時、心拍数を高めて血液の吐出量を増やすと血圧は上がります。
ストレスでも血圧は上昇します。
これは生命の危機に遭遇した時に体を素早く動かせる準備をしたりするのに必要な機能ですが、現代社会では害の方が目立ちます。
動脈硬化でも血圧は上昇します。
血管の柔軟性が損なわれて破れやすくなったり、傷ついた血管の内側が膨らんで血管が狭くなったりします。
血圧が上がると全身の血管に破裂などのリスクが高まります。
特に脳内で血管の破裂が起こると死に至る病に発展します。
【塩分】
血圧は塩分との相関が高いと言われています。
血液は塩分の量に比例して作られる(浸透圧を一定に保つため)ので血液の量が増えて圧力が増えるらしいです。
日本人は塩分の摂取量が多いとされています。
2013年の調査では1日あたりの塩分摂取量は男性14.0g女性11.8g。
一方WHO(世界保健機関)の目標は男性8g未満女性7g未満。
日本人は醤油と味噌が好きで、料理の下味に塩を使うことが多いのが特徴です。
摂取食塩量のうち実に67%が調味料から摂取しています。
主食のご飯が味の濃いおかずと相性バツグンなのでついつい塩分が多い食事になりがちです。
内訳は以下です。
しょうゆ 19%
みそ 13%
塩 13%
その他調味料(ソース、マヨネーズなど) 23%
塩分の排出を助けるカリウムという物質があります。
【血圧に良い食べ物】
〈バナナ〉
対高血圧には優秀な食べ物です。
カリウムを多く含み、生のまま調理することなく食べられるので、手軽で水溶性のカリウムの流出がないのが良いです。
〈ほうれん草〉
カリウムを多く含みますが、基本的には熱を通す必要があります。
カリウムは水に溶け出してしまうので茹でる時に煮汁のなかに出て行ってしまいます。
茹でるとアクが出るのでアクを取り除こうとすると一緒に逃げてしまうことが多いです。
〈里芋〉
この野菜もカリウムを多く含みます。
煮ると煮汁に溶け出してしまうので煮汁ごといただく料理が良いです。
〈納豆〉
これもカリウムを多く含みます。
但し食べる時に醤油をかけることが多いので、塩分を一緒に摂取してしまいます。
タレを付けないか減らすと良いです。
〈あまに油〉
オメガ3脂肪酸を含み、動脈硬化を抑制して血圧を低下させるそうです。
オメガ3脂肪酸は必須脂肪酸にも関わらず、他の食品にはあまり含まれていないらしいです。
魚には多く含まれているので日本人は比較的多く摂取しているらしいですが、魚料理は塩分が多いことが多いので、魚以外での摂取はありがたいです。
〈チョコレート〉
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには血管の柔軟性を高めて動脈硬化を予防する働きがあるそうです。
カカオの割合が多い苦いタイプのものが良いです。
血圧と関係ないですが、カカオポリフェノールは虫歯に対しても予防する効果があるそうです。
糖分と相殺しそうですが。
【血圧に良くない食べ物】
〈魚の干物〉
海の魚は塩を含んでますし、塩をまぶして保存したり、調理も塩焼きや煮付けなど塩分と調理されることが多く、中でも干物は塩分が多いです。
みりん干しとか好きなんだけどなあ。
〈乾麺〉
驚くほど塩分が含まれています。
食べるならスープは全て捨てることです。
ラーメンのスープは油分がおおく、塩味をマイルドにしてしまい感じにくくしているので、塩分が多いです。
〈漬物〉
これは当然保存のため多くの塩を使います。
たくあんとか好きだったんですけどね。
今は手をつけないです。
たくあんの代わりに大根の蜂蜜漬けを食べてます。
これは喉にも良いです。
〈練りモノ〉
パンやうどんなどの小麦粉から生地を作るものや、かまぼこやハンバーグやソーセージなどのミンチ肉をこねて調理するものはだいたい塩が含まれています。
〈外食〉
お店で出てくるものは塩が多いです。
リピーターを確保するには美味しさがとても重要で、塩味は味付けの基本だからです。
【塩分の把握方法】
実は多くの食品に塩分またはナトリウムという表記で内容量が記載されています。
ナトリウムは塩分に換算することができ、換算方法は以下です。
塩分[g] = ナトリウム[g] × 2.54
血圧が高い人はこの表記を気にして下さい。
下記サイトでも計算できます。
http://keisan.casio.jp/exec/user/1224038090
【味付けの工夫で塩分リダクション】
薄味にするのが1番で、素材の味を楽しむのが良いです。
また味付けを工夫することで塩分を減らしても物足りなさを軽減できます。
〈香ばしさ〉
焼きたてや揚げたての香ばしさは薄味でも美味しく食べられます。
〈酸味〉
酢、レモン、トマトなど、酸味を効かせると塩味の代わりになります。
〈甘味〉
塩やしょうゆを減らした時の物足りなさは砂糖やみりんが強調してしまうらしいので、甘味は一緒に減らしたほうが良いです。
〈香辛料〉
スパイスやネギなどの香味・辛味は塩味の代わりになります。
〈旨味〉
ダシは塩味を引き立てたくれるので、塩分が少なくても物足りなさを軽減してくれます。
【食べ方の工夫で塩分リダクション】
〈タレはかけるよりつける〉
タレには塩分が含まれていることが多いです。
タレはかけて食べると、かかっている面は上になるので味を感じる舌から離れているので味わうためにはたくさんのタレが必要になります。
タレをつけて食べると、つける面は下になるので、味を感じる舌に直接タレがつく形になるので、少しのタレで満足できます。
〈餃子のタレ〉
普通の醤油ベースのタレの代わりに酢と胡椒とラー油で食べます。
醤油とは全く異なる味になりますが、これはこれで良いです。
孤独のグルメでやってました。
餃子以外でも色々な料理のつけダレとして活躍します。
〈塩ナシもしくは塩別で注文〉
お店によっては塩をナシか減らすか別にすることができるところもあります。
(マクドナルドやモスバーガーなど)
他の人とシェアするものであれば、別にするのが良いでしょう。
(マックの別塩は驚くほど大量の塩が袋入りで付いてきます)
【あとがき】
この度脳卒中になったうちくんです。
酒もタバコもやらず、メタボ体型でもない私がなぜこのような恐ろしい病にかかったのかお話ししたいと思います。
脳卒中は脳内で急激に起こる病気の総称で、一般的には脳血管障害が該当します。
脳血管障害は主に脳出血、脳梗塞、くも膜下出血があり、そのうちのくも膜下出血という病を患いました。
脳には「くも膜」という血管が張り巡らされた膜があり、脳全体を覆っています。
この膜の血管がなんらかの要因で破け、血が流れ出します。
流出した先の血管には血が巡らなくなります。
これが脳梗塞です。
生物は血液によって酸素やそのほかの栄養を運びますが、血液が回って来なければその先の細胞は酸欠で死んでしまいます。
流れ出した血が脳を圧迫することで脳にダメージを受けることもあります。
おそらく野菜を食べない生活が続いたからではないかと思います。
野菜自体は好きなんですけどね。
野菜は別腹と言ってよく食べてましたが、用意されないとなかなか自ら用意する気にはなれませんでした。
職場で残業パンが出るのですが、太るのを嫌って、晩御飯は18:00に出るパンのみでそのまま朝ごはんまで食べないということが日常でした。
高血圧は塩分の摂り過ぎで起こります。
私も嫁さんの作る料理に何かひと味足りない時、味を整えるために塩を足すことか多かったと思います。コレがいけなかった。
あと、魚の干物も好きで鯖みりんとかも好んで食べました。
私は細かい作業が好きで、魚の骨を上手に取れると達成感でストレス解消になるので、魚は大好物でした。
会社で血圧を測るといつも健常の上限ギリギリでした。
血圧が高くても直ちに健康上の障害は起こりません。
特に困ることも、何かしらの体調の変化もないですが、これが恐いのです。
みなさん塩の取りすぎと血圧には充分注意してください。
ある程度年齢を重ねると人間ドックを受けるようになりますが、この時「脳ドックも受けませんか?」という案内があるかと思います。
毎年受ける必要はないかもしれませんが、一度は自分の脳の血管の状態を診てもらった方が良いです。
私の場合は二股に分かれている血管の間に脳動脈瘤という膨らみが出来ていました。
血管の育ち方は人それぞれですが、見てみないとリスクがあるかは分かりません。
人間ドックを受ける機会にぜひ脳ドックを受けて下さい。
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