「ひたすら面白い映画に会いたくて」35本目『BAD BOYS バッドボーイズ』
本作は、マイアミを舞台に麻薬課のマイク・ラーリー(ウィル・スミス)とマーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)のバディがド派手に活躍するアクションコメディ映画である。
コメディパートとシリアスパートのON/OFFの切り替えが非常に素早いと感じた。例えば、登場人物たちがドタバタ劇を繰り広げていて緊張感のない場面だなと思っていても、そこに突然犯人が現れ、シリアスな銃撃戦が始まったりするのである。不意打ちって物凄く恐ろしい。そう思える場面の数々であった。
35本目:『BAD BOYS バッドボーイズ』
『BAD BOYS バッドボーイズ』(1995)
脚本:マイケル・バリー、ジム・マルホランド、ダグ・リチャードソン /
監督:マイケル・ベイ
「マイアミで大暴れ 俺たちの暴走を止められるか?」
物語のあらすじ&感想
ある日マイクとマーカスが押収した麻薬をマイアミ署内から盗まれるという事件が起こった。どうも犯人は元内部の人間らしいのだ。この事件は、マイアミ署にとって全員解雇の可能性も考えられるほどの大問題であった。
そこで、誰よりも先にこの事件を隠密に解決するために、麻薬を押収したマイクとマーカスが今回の事件の責任者として再び麻薬を取り戻すよう指令を受ける。果たしてマイクとマーカスは無事に犯人を見つけ、麻薬を取り戻すことが出来るのか。
内容的にはアメリカのTVドラマなどでもよくありそうな感じだったので普通といったところ。この映画のストーリーを何年先にも思い出せるかと聞かれたら自信は全くない。
しかし、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスなどが繰り広げるコメディ要素や必要以上の爆発シーン、そして凄まじいカーチェイスはとても見応えがあり、きっと覚えていることだろう。何も考えずに見れば楽しい映画だと思う。
その中でも特にこの映画の見所としては、目撃者のジュリーのわがままのせいもあり、主人公の相棒同士が自分たちの生活を入れ替えながら捜査を続けなければならなくなったことが挙げられるだろう。警察が舞台であってもこういったコメディ要素を物語の主軸に置くのか、と素直に驚いた。マーカスが不憫すぎて面白い。
私の1番好きな場面
私の1番好きな場面は、マーカスが自分の妻のテレサと相棒のマイクとの夜の営みを疑い、夜遅くにその2人の決定的な現場の瞬間を取り押さるために自宅の寝室へと侵入しようとする場面である。
自分の家に泥棒のように窓から侵入しようとするマーカスも面白かったが、それよりも自宅近くで「警察同士で何をやっているんだ、あいつら」と言いながら、ついついその一部始終を観入ってしまい、見張りの警察に捕まっちゃう犯人の一味がおかしすぎた。これは、結果的に陽動作戦ということになるのだろうか。笑
最後に
本作のアクションシーンには物足りなさがあったのだが、続編の『BAD BOYS II バッドボーイズ2バッド』は本作を遥かに超えるド派手アクションが目白押しらしいので非常に期待している。この続編を観て思いっ切りスッキリとした気持ちに早くなりたいものである。
それでも、『BAD BOYS II バッドボーイズ2バッド』を最大限に楽しみたい人は観ておいたほうがよい作品であろう。本作を観ておくことで、続編がどれだけレベルアップしたのかよくわかるはずだ。
予告編
↓映画『BAD BOYS バッドボーイズ』の予告編です↓
(出典 : 【YouTube】Movieclips Classic Trailers「Bad Boys (1995) Official Trailer1- Will Smith Movie」)