組織のあり方
本屋でたまたま本を見ていたらこの本を見つけた。しかもこの本だけ3冊も置いてあり、非常に気になって購入してましった。ということで感想を綴っていく。もちろんネタバレありだ。
初発の感想
だいぶ濃い内容だった。もうこれに尽きる。JAは幼少期から名は知っていて、なんなら親が勝手に口座が作られていたほどだ。(口座があることは小さい頃から知っていた。)そんなJAが「こんなことになっていたのか!」という驚きがあった。読めば読むほどJAの腐敗さが身に沁みた。こういう闇系の話が好きなのもあって面白かった。ぜひ読んでみてほしい。
ノルマについて
初手から大ネタバレではあるが、JAの職員による不祥事の原因は過大なノルマと言われている。このノルマを達成できないと無理矢理自社の商品を買わされる自爆営業というものがあり、これが原因で金を取り戻そうと色々不祥事が起こってしまう。不正販売がその一つだ。ノルマが過大になると仕事に誇りを持てなくなり不祥事が起こってしまう。ひどい話だ。ちなみにこのノルマはJA共済連という上の組織から地域のJA(ex:JAちばみどり、JA浜松とぴあ、JAみえきた)からノルマが課される。
これを読んで一つ想起したことがある。それは仮面ライダーの販促ノルマだ。仮面ライダーやスーパー戦隊などの特撮はおもちゃの販促を番組内でしなければならない。(具体的にはその商品になるものを劇中で使い、いろんなお友達に購買欲を促す。)
この販促ノルマを制作会社の東映はBANDAIより受ける。このノルマが最近過多になっているのが最近の仮面ライダーを見てて思う。脚本家がそれを上手いことドラマに落とし込めればいいのだが、それができない場合もある。それで「ドラマが面白くない」「脚本が崩壊してる」などと言われてしまっている実情がなくはない。販促はある程度必要ではあると思うが、これも最近は販促が目的化している節が仮面ライダーにある。ドラマと販促とアクションをいい塩梅ーーー年によってどこに重きを置くかの比率は変わるーーーに為すのが理想的だ。
この2つに言えることは、ノルマは目的化してはならないということ。不祥事や作品の質など色々なことに関わる。これからノルマの目的化を防ごうと強く思った。
地域密着という共通点
JAの大きな特徴の一つとして地域密着型ということが挙げられる。下部組織が地域のJAと呼ばれるにはそれが所以であろう。だから地域にいる組合員に寄り添って事業を行っていかなければならないのだが、実際のところJAの職員や役員は自分のためにしか働いていない。(本来働いているという表現もすべきではないと個人的は思う。)詳しくは本書を読んでほしいが、JAの職員は上記の通り不正販売などの不祥事、上席は権力争いに明け暮れるという悲惨な状況だ。
地域密着型でいうと実は私はとあるプロジェクトをやっている。仮にそれを“Project.H”とするが、これは私が地元の友人や知人などと色々企画をして楽しんだりする事業とまでは言わないがプロジェクトだ。運営として私ともう3人(実質2人)がいる。あとはゲストという扱いで色々な人を呼ぶのが特徴だ。
実を言うと今までのこの記事のことも全てProject.Hの一環だ。
JAでいう組合員は多分うちではゲストにあたるだろう。ゲストのことを第一に考えこの企画はやっていくべきなのかなと思った。というのもProject.Hの企画は割と私がこれやりたいというのをみんなに協力してやっているところがある。これが場合によっては内容が尖っていることもありたまに皆を置いてきぼりにする場合もある。もちろんこれが一概に悪いとは言えないが、やはりゲストのことを考えて企画を練るのも大事だなと思った。
いずれにせよ目的を失い我が暴走するのは良くない。ということだと思う。
終わりに
毎度書いているが読んでよかったと思う。JAにお世話になっている方読むとショックになるかもしれないが、ぜひこれは読んでほしい。
あとどうでもいいが謎にJAに興味が湧いてきた私であった。
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