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大事にすべきもの

本章よりネタバレありとなっております。ご注意を

序章

 私は“会社員”俗に言うサラリーマンにはなりたくないと思っている。理由は色々とあるが、やはり組織に向いていないということが1番の理由だろう。私はグループ分けなどをすると大体1人に余ってしまうタイプの人間だ。協調性もあまりなく1人で勝手に何かをしているような人間だ。さらに組織にいると色々と縛られることもある。縛りのない組織もあるかもしれないが、その組織に運良く辿り着ける可能性も低いように思う。
 そんなことを思っていたところにとある本の最後のページの本の紹介の欄に今から感想を綴る本のタイトルが出てきた。

「これはナイスタイミングだ!」と思い、とりあえずAmazonの欲しいものリストに入れておいた。そして数ヶ月したようやくこの本を読むことに決め購入した。

本章

初発の感想

 私は最初この本はノウハウがわかる本だと思っていた。それを期待して最初は買った。ところが違った。非会社員たちの人生を書いた本だった。まえがきを読んだ時点で予想していた内容とは違っていたのでまずそこに驚いたと同時にノウハウはわからないかもなという残念な気持ちもあったが、読み終わればそんな気持ちもなくなり、贅沢な気分になった。

この本が伝えたかったこと

 本書のあとがきは、本書に編集者によって書かれているがそこにこのような記載がある。

「飛び出せ」と言っているのではない。「起業万歳」とも思わない。もっと大事にしてほしいのは自分だ。「自分はどんな人間か」「何をやって生きていきたいか」。その結果、選ぶ場所は会社でも組織・団体でも、フリーランス/自営でも構わない。結局のところ、就職活動や転職活動において、もっとも大事な「自己PR」と「志望動機」を突き詰める。それこそが生き方を決める。

原文ママ

 要は自分の意志を大切にしようぜということだ。これには激しく同意である。本書で紹介された“非会社員”たちの共通点でもある。
 最近のSocial Media Influencer たちが大手就職はナンセンス」とか言っているがそういう話ではない。自分がそうしたいならそうすればいい。たとえそれが会社員でもそれはそれで良い。だから私は自分こやりたいことをまず第一に考え、それが正規雇用なのか非正規雇用なのか自営なのかという話は二の次にした方が良さそうだなと感じた。(まぁでもできれば正規雇用は避けたいが)

“非会社員”の人たちのもうひとつの共通点

 この本で紹介されている“非会社員”の人たちにはもうひとつの共通点があると私は思う。それはメンタルの強さだ。本書を読んでもらったらわかるが、この“非会社員”たちはどん底に落ちる(人によって度合い違う)経験をしている人が多かった。「自分がもしこんな状況に陥ったら耐えられるのか?」と思ってしまった。それでもなんとか乗り越えて自営ないしフリーランスで稼いでいるこの“非会社員たち”。尊敬でしかない。正直舐めていた。

終章

 この本は12人分+著者の人生が詰め込まれた非常に贅沢な本であった。多種多様な稼ぎ方がありそれはどれも興味深かった。詳しい“非会社員”の人生に興味を持ったらぜひ読んでほしい。
 自分は何に向いているのだろう?そして私もこの仲間に入る日が来るのだろうか?

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