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人の人生相談を笑うな

問題の発端となった、cakesで連載されている幡野氏の人生相談。以前、中身が気になって課金して有料で読んでみたことがあるんです。中には、相手に寄り添って回答されているものがあり、そういうのは読んでいても「なるほどな」と納得した。でも、やたら辛辣に突き放す回答や、相談者の人生を書いてない部分まで決めつける回答もあって、それをSNSで絶賛している人たちや崇拝してる雰囲気がなんかいやだな~と思い、それっきり読むことはなくなった。

そもそも、人生相談をエンタメにすることは大変危険なのではないか?有料課金で読ませるということは、刺激も求められる。「こども科学電話相談室」は大人にも人気だけど、それは誰にでも開かれていて、専門の先生が真摯に回答して、こどもの疑問が解消され、視聴者も得るものがあるから番組として成立しているわけだよね。分からないことは「先生もわからないんです」と言ってくれる。

でも、人生相談には答えがない。回答者が「これが正解です」といえば、嘘が本当になるし、本当が嘘になる。

今回のDV二次加害とも言える、人生相談の回答の冒頭部分を読んだだけでも本当に気分が悪くなった。どうにかしようと相談したら、話をきいてもらえない・嘘と決めつけられる・それがSNSで拡散される。。一対一でも辛いのに、そんなの耐えられない。

「相談する相手を間違えたのが悪い」っていうのも見たけど、窮地にいる人間には相手を選ぶのはとても難しいし、なんで相談した人が悪くなるんだよ。回答者が真摯に回答できない内容なら、さいしょから選ばなければよかった。もしくは、他の機関を案内するとか、いくらでも対応できた。でも、選んで殴った。。。

【人生を相談したい】という人と、【人生相談を面白がりたい】という人の間には巨大キレットが横たわっている。お金が欲しい人が運営して、面白がりたい人達を相手にしている相談室は利用してはいけない、とよくわかった。相談者に真摯に寄り添っているツイートも見かけたので、相談者の方はそちらを目にしてくれていますようにと願っている。

noteとcakesの運営元がおなじなのでnoteをやめます、という人を何人か見かけた。それもそうだよなあと思う。自分は他に書く場所がないのでnoteを続けると思うが、それはcakesとその周辺の対応が問題ないと思っているからではありません、という話でした・・・。

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