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母、妻、娘と台湾旅行

今年の2月に勢いでフライトを予約したら、今の台湾は梅雨の時期真っ只中だった。

最後まで予報はずっと雨のままだった。しかも強風・雷マーク付き。
だけど、蓋を開けてみたら4泊5日の旅行で傘を使ったのは、日傘としての利用のみ。そんな、全員自称晴れ男・晴れ女の我が家。
お陰でとても充実した旅行になった。


母と娘と

親子3世代での海外旅行なんて、そうそう行けるタイミングはないかもしれない。
僕ら夫婦の場合、妻が第二子を授かったらそこから2年くらいは海外旅行なんて無理。

その上で、母は今65歳。
まだまだ元気だけど、例えば70歳になった時にどれくらい動けるかわからない。

今回みたいに1日2万歩も歩くのは無理かもしれない。

仕事云々、行けない理由を探せばいくらでもあるだろうけど、それよりももう少し俯瞰した視点で見てみると、今は行くべきタイミングのように思えた。(コロナ禍になってから、海外大好きな妻は一度も海外に行けてなかったし)


旅行をプレゼント

今回の旅費は全て僕が出すことにした。
母にも妻にも、これまでのお礼を兼ねて。

特に、母に対してはちょっとした後悔があって。

2014年。
僕が世界一周の旅をしていた時、ほぼ海外に行ったことのない母と合流して、イタリア・スイス・フランスを一緒に周った。

当時の僕の旅ではかなり節約していたこともあり、宿選定の感覚がバグっていた。
その結果、ローマの三つ星ホテルは日本のビジネスホテルにも劣るくらいの快適さだった。(趣があると言えば、それは良い点だったかもしれない)

だから、今回はちょっと奮発して、五つ星ホテルを選んだ。僕ら夫婦だけだったら、きっとカジュアルにちょっと良いゲストハウスにでも泊まっていただろう。


薄くて深い味わい

台湾の食事に対する印象はこれ。

味は基本的にマイルドなんだけど、その分素材の味が感じられた。
舌で味わうというよりも、全身にその味が広がるような。

ちょっと乱暴な解釈かもしれないけど、これは食事だけでなく台湾人の雰囲気や街並みにも似たものを感じた気がする。
つまり、大味ではないのだけど、奥ゆかしさがそこにあるようだった。

特に今回は1歳の娘と一緒だったこともあり、電車に乗る順番をさり気なく譲ってくれたり、多くの人が娘を気にかけてくれたり。
他にも、飲食店では"業務"としてそれをこなすだけでなく、もっと"人と人として"のコミュニケーションがそこにあったように感じた。


丁寧に、深く

一時期日本に支配されていた台湾。
台湾の2・3割は日本で出来てるんじゃないかというくらい、日本らしさがそこにはあった。と同時に、人同士の豊かな繋がりも感じた気がする。短い滞在ではあったけど。

旅行をすると、普段の余計なものが一気に削ぎ落とされた時間の過ごし方になる。
だから、普段どれだけ多くの余計なものと過ごしているのかを思い知らされる。

帰国後は、もっと丁寧に、もっと深い日常を過ごしていきたい。

まずは、料理から。

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