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石の上に石。山から見る山。2024GW

カメラを向けたら、同じ表情をしていたり。
おはよーってLINEをしようと打ち込んでいたら、おはよーって送られてきたり。
彼がもう生活の中に入ってきていると感じる、そんな瞬間。

漫画『ちはやふる』には名シーンも名台詞も満載なのだけれど、特にこれは好き。
「親には私と同じくらい好きなものがある。それが私を自由にした」(※言葉は正確じゃないです。記憶による)
ちびっ子の私がいながらも、競技カルタに打ち込む親の姿勢を、子ども目線で語った言葉。

彼氏さんには私と同じくらい他に大好きで打ち込むものがある。わたしは子どもじゃないけれど、そのことに、その時間に嫉妬することはあっても、同じくらい自由だともだけど感じているのだ。寄りかからず縋ることなく、それでも欲しいと思うのが何だか健全な欲望な気がするから。
だから安心して拗ねられる。本当に心の底から嫉妬していたら言葉や態度になんてだせず、押し隠すだろう。拗ねて嫉妬するポーズ。ある種のおもちつき。


『きみは赤ちゃん』川上未映子さんを読んだ。
妊娠、出産、子育ての実体験を描いたエッセイ。そのとき素直に感じてしまったことを、感情の波に煽られながらもそのままに書いている。身体の変化に心の変化。そんなにも心身ともに急激に作り変えられることって人生にないから、とっても怖いしびっくりする。
気になりだすと、世の中には子連れの人がたくさんいる。
GW、眠ってしまった子どもを抱えながら人混みをかき分ける親の姿があちらこちらに。
公園、高速道路、山、温泉、駅、電車。
どこにでも子どもがいて、どこにでもその親がいる。怖いような、すごいような。何でみんなそれを乗り越えられたのか。

友だちと、お風呂に入ってごはんたべて、マッサージしてお風呂に入って。昼寝して一杯飲んで、最高に堕落した優雅な1日を過ごす。
髪の毛を切って、気分が変わる。
寝坊して、舞台を観て、何かを解釈して本を読んで。読んで、読んで。

ひと休みのゴールデンウィーク。好きな人たちとゆるりと過ごす。
陽がのびた。きれいな日差しと、初夏の香り。
前の車には、ウッディとバズの人形がぶら下がってる。まずい!って言って走ってきて何とか掴んだかのような。
助手席で歌いながら、ぽろぽろと喋る渋滞。
呑気に乗っていただけというのもあるのだけれど、とっても楽しかった。
青空、夕暮れ、星空。いっぱい自然を目に入れる。
ーー体は食べたものでつくられる。心は聞いた言葉でつくられる。未来は話した言葉でつくられる
ならば、見たものでつくられるのは何だろう?

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