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私のルーツ

日本人は私を「ハーフ」と呼ぶ。

「ハーフ」という言葉が自分 のアイデンティティーに当てはまらない時期があった。
今でも正直わからない。「ダブル」も「ミックス」もピンとこない。

「日本人だ」と言っても、外国にルーツを持っているとわかった瞬間、
「日本人ではない」といわれる。
「フランス人だ」と言えば、外国人扱いされる。

私は日本人でありながらフランス人である。
日本語もフランス語も勉強して習得した。

なのに、なぜか、私は「日本人である」ことを「証明」しないといけない。

そして最終的には「ハーフ」という言葉が相手にとって一番わかりやすく、
私にとっては一番楽であり、無意識に自己紹介で言うようになった。

これでいいのだ。と、思いながらも私の中のモヤモヤは消えない。

2021.05

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