見出し画像

シェアハウスを始めて一か月

夜の0時8分。私は掘りごたつに入って途方に暮れている。
少し寂しい。心細い。
シェアハウスの共用スペースの居間は普段とても安心できて、暖かいはずなのに今日はなんだか少し寒い気がする。
誰もいないこの部屋を見渡しながらここでの一か月を振り返る。思い出す。

初めてここに来たのは去年の12月8日。10月からホームステイ生活をしていて、どうしても気を遣ってしまう生活に少し息苦しさを感じていて、新居を探していた。
金銭的に東京で一人暮らしをする余裕もないし、人といると安心するというのもあってシェアハウスがしたかった。いろんな縁があってアサヒ荘というシェアハウスの管理人のあかねさんとオンラインでつながり、一回家に遊びに行くことになったのが12月8日だった。
緊張していて、住民のみんなには敬語で話しながら住人のことや、アサヒ荘がどういった場所なのかきいていた。
それぞれの住人に会って、ご飯を食べながらお話をしていた。
Hiroさんは私の絵を書いてくれていて、みきさんはみんなの紹介をしてくれていて、なつきさんは笑顔ではなしをきいていて、あかねさんは仕事から帰ってきてこたつにもぐりこんでいて、だいちさんはまだかえってきていなくて、、こたつを囲んでいるみんながとても自由に見えた。

そわそわ、ドキドキしながらも、久しぶりに自分が落ち着ける空間にいる気がした。素敵な場所だな、素敵な住人だな。
だいちさんが帰ってくるのを待ち、駅まで見送ってくれる住人と歩きながら、ここに住めたらいいなぁと思った。

画像2
初めてアサヒ荘に行ったときにHiroくんに描いてもらった絵

1週間後、私はホームステイ先を出て、年末年始は家族と過ごし、メッセージやインスタグラムを通してアサヒ荘メンバーとつながり、1月4日にアサヒ荘に引っ越してきた。

「ただいま~!」思わず扉をあけてこう叫んだ。
久しぶりの心からの「ただいま」。
今日からここに住むこと、私もアサヒ荘の住人になることを実感した。
荷物を部屋に置き、居間に行って掘りごたつに入った。その日は寝るまでその部屋に一人でいることはなかった。

アサヒ荘に住み始めてもう一か月以上が経つ。
月一の住人で話し合いをする家族会議、これまでアサヒ荘に遊びに来てくれたアサヒ荘ファミリーのクリエイターと集まって交流しながらコラボをしたアサヒ荘合宿、台湾喫茶『週末オノンノ倶楽部』の台湾イベント、オープンダイアローグ、合宿の振り返りの会、映画会、クリエイターマルシェ、などなど、、
たったの一か月で様々なイベントに参加したり、いろんな人に出会ったり、新たなプロジェクトを進めたりしていた。会話が弾んで様々なアイデアが出たかと思うと、すぐにプロジェクトの計画が始まっていて、すでに人が集まっていて、何かが生まれ始めている。この行動力に驚きながらも、みんなが全力で楽しみながら動いているのをみているとわくわくして、自分も一緒にその波に乗って行動したくなる。

アサヒ荘合宿の様子
アサヒ荘での『週末オノンノ俱楽部』との台湾イベントで食べた魯肉飯(ルーローファン)

私はこの空間にいい意味でなじみすぎていて、感覚としては半年以上住んでいる気がする。
みんなとは暖かい、ほっこりした時間を過ごしている。

アサヒ荘での生活で、私がとても好きな時間は掘りごたつにいる時間だ。
6人でこたつを囲って話す時間が好き。
みんなでご飯を食べる時間が好き。
一人で座って作業をしていると、外から帰ってきた住人がこたつにはいってきてくれる時間が好き。
2人でも、3人でも、4人でも、5人でも、6人でもおしゃべりするのが好き。
真剣にパソコンに向かって作業をしている顔を見るのが好き。
それぞれ自由に自分のしたいことをしているのが好き。
歌ったり演奏会が始まっちゃうのが好き。
誰かがいるときにこたつに入りながら寝るのが好き。

そう振り返っていると、自分がなぜ今、一人で掘りごたつに入っている時間を寂しいと感じているのかがわかってきた。

安心できるのも、暖かいと思えるのも、居心地がいいと思えるのも、多分ここにアサヒ荘の誰かがいるからだ。一緒に住んでいるあかねさん、なっちゃん、みきてぃ、ひろくん、だいちさん、家族のような、友達のような、心を許せる、大切なアサヒ荘の誰かがいるからだ。

6人でこたつを囲ってウェルカム会


ーアサヒ荘の紹介ー

北千住にある「クリエイターが集まるシェアハウス」
住民問わず何かを作りたい人、作ってみたい人たちが集まり、お互いに応援し合えるようなコミュニティを作っています。
紅葉の綺麗なお庭のある日本家屋で、日々音楽が流れ、作品が生まれています。暖かな雰囲気でみんなの帰りたくなる場所を作っていきたい。
住民はあかね、なつき、ひろ、だいち、みきてぃ、あやか。2021年9月始動。
アサヒ荘Twitter     アサヒ荘 Instagram



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?