人生を垣間見た気がした

人の優しさに生で触れた日がある。同時に、どろどろした闇にも。

体調がすぐれず、おまけに心が沈んでいた時期にいた私に、社会の教科担に声をかけられ優しすぎて泣きそうになり、

本当に可愛い友達(?)に声をかけられて、アウト。泣いた。トイレで泣いた。心が決壊した。今思うと、この時泣いたのは、ためこんだストレスも不安も苛立ちも虚無も、全て溢れていたからだと思う。

涙がおさまらずにいると、先ほどの友達が来てくれて、なんとトイレの壁をのぼってきた。すごい身体能力だ。別の友達も来てくれた。その後、保健室へ。

ここからはまた別の友達の個人的な話になるので、具体的には書けないが、とにかくどろどろしていた。彼女は泣いていた。びっくりした。どろどろを聞いて、また泣いた。

一連のプチ騒動のあと、心が軽くなった気がした。決壊した心の壁を、また積み上げる気力が湧いた。

思うに、人は、悲しみに出会った後は、少しだけ強くなれるのではないか。

もちろんすべての人がそうと言いたいわけではなく、ただ、本当に、しみじみと、コーヒーをドリップ時のように穏やかに、そう感じているのだ。