デスクまわりの距離・高さ調整 (モニター作業)
情報機器作業 (VDT作業) = ディスプレイをみながらの作業を想定した場合の環境調整について。(PCでの業務の他に、ゲームにも流用できるかもしれない)
厚労省のガイドライン
機器環境
・ディスプレイの輝度 : 500ルクス以下 (手元は300ルクス以上にして差を小さくする)
・ディスプレイの位置 : 40cm以上離す, 画面上端が眼の高さ~やや下
・キーボード : ディスプレイから分離して位置調整可能 (ゲームの場合はコントローラーに該当する)
・パームレスト/リストレスト : 必要に応じて使用 (少なくとも腕/手首を固定する場所は必要)
・(ブルーライト : 睡眠障害などの懸念が考えられる場合に留意)
椅子
・座面の高さ・背もたれの角度が調整可能
・深く腰かけて足全体が床につく
・椅子前方と大腿との間に指が簡単に入る余裕
デスク
・65-70cmの高さ
・肘が90度以上で自然と手が届く
参考) 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインと解説. 厚生労働省; 2019年7月12日. 職場における労働衛生対策 |厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei02.html
. 閲覧 2021年8月16日.
一般的に言われている情報
家具屋ウェブサイトなどの記載から。研究報告[1]もあり古いものの、内容はほぼ同じ。
・座面の高さ : 下腿の長さ - (2-3)cm
・差尺 (座面からデスクまでの高低差) : 座高/3 - (4-6)cm
・デスクの高さ : 適切な座面の高さ・差尺を確保でき大腿が当たらない高さ
1) 戸上 英憲, 野呂 影勇. VDT作業台の最適高さの研究. 人間工学. 1987;23(3):155-162. doi.org/10.5100/jje.23.155.
差尺から調整する方法
1. 座高から差尺を計算
差尺 = 座高/3 - 5cm
→ 20-30cmぐらい
2. 差尺から座面の高さを調整
座面の高さをデスクより差尺 (20-30cmぐらい) 下げる
(この高さで足を床につけた時に、椅子前方と脚の間に指が簡単に入る余裕ができるよう、必要があればフットレストを使用)
3. ディスプレイの調整
・位置 : 40cm以上離す (よほど狭くない限り40cm未満にならない)
・高さ : ディスプレイ上端が目線のやや下になるように
・輝度 : 部屋の明るさに近づける
例. 身長 170cm の人が70cmの高さのデスクを使う場合
・座高 85cm → 差尺 23cm
(・下腿の長さ 50cm → 座面の高さ 48cm)
↓
・差尺が23cmになるように座面の高さを調整
(座面の高さ = デスクの高さ 70cm - 差尺 23cm = 47cm)
・座面の高さがほぼちょうど良いので調整不要 (理想は48cm)
(補足)
ディスプレイ自体の高さ (縦の長さ) はベゼル (縁) を含めると以下の通り。
・ノートPC (13インチ前後) : 22cm前後
・24-27インチモニター : 35-40cm前後
上記の体格の例ではノートPCは15cm, 24-27インチモニターは5cm持ち上げれば良い。
補足 (個人的気づき)
スプラトゥーン2を遊ぶ場合で、ソファ (座面の高さ35cm) + TV (39インチ) から移行した時に気づいたこと。
・デスク作業とゲームの姿勢は異なる (ゲームによっても異なる)
・デスク上の24インチモニターは大きすぎる/近すぎる (一度に注意が払える視野角に収まりきらない)
→ 椅子を十分引いて対応
・ジャイロ操作を安定させるための肘置きがデスク上では高すぎる
(もともとはソファで膝上に前腕をつけて遊んでいた)
→ ソファの感覚を再現するには、膝上にクッションを置いてその上に構えると良さそう (膝の高さの差 = ソファ/椅子の座面の高低差 10-15cmをクッションで埋める) / もしくはフットレストを用いる
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