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PCカード型GPIBコントローラーで測定器を制御 PART 4

デジタルサーモメーター操作ダイアログ

デジタル温度計TR2114の操作パネルを作る。

ダイアログの作成

GPIBコマンドに対応する操作パネルをリソースエディタを使って作る。
ボタンやエディットコントロールはコントローラー制御ダイアログと同じだが、複数の設定値を選択する場合に「コンボボックス」を使っている。

TR2114制御ダイアログ
コンボボックス

モードレスダイアログ(複数同時に開くことが出来る)は「可視」状態でないとメニューから選択しても表示されない。ダイアログのプロパティ「その他のスタイル」タブにある「[  ]可視」にチェックを入れておく。

モードレスダイアログの可視化

リソースエディタで複数のダイアログを開いて、他のダイアログからコントロールをコピーして使うことも可能だが、識別番号の重複が起きる可能性がある。この場合、名前(ID)を変えても重複は解消できない。だがリソースファイルを触って識別番号を変えてしまうと、以後リソースエディタで編集できなくなる。重複が起きた場合は一旦コントロールを削除し作り直す。

IDの重複
識別番号の修正

コンボボックスの初期化

ダイアログが開いたときの処理(WM_INITDIALOG受信時)にコンボボックスの初期化を行っておく。一番上の値が初期位置で表示される。

コンボボックスの初期化
コンボボックスの初期表示

コンボボックスの設定値選択

選択した値はGetDlgItem()で読み取ることが出来る。
設定値は初期化した位置によって上から0,1,2.・・・と識別される。

[デリミタモード]の場合

設定コマンドの出力

GPIB制御コマンド「IeOutput()」で測定器にコマンドを送る。

IeOutput()の説明

デジタルマルチメーター操作ダイアログ

同様にデジタルマルチメーターTR6851の操作パネルを作る。

TR6851操作ダイアログ

GPIBコマンド表を参照しながらTR2114と同様に操作パネルを作っていく。
195Aの操作パネルも作れるが、今回は作成していない。

次は一定時間間隔で測定データを取得し、ファイルに記録する機能を追加していく。


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