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【何とか高校生にはなる】

中学3年で精神的に不安定になり始め
高校へ何か行かないと中学校へも行かなくなった
しかし当時の担任が熱血教師で諦め無かった
家に迄説得しに来た

「高校には絶対行けっ!大人になったら後悔するぞっ!」

今思えば担任の言った事は間違い無かったと痛感している
本当に申し訳無かったと思う

担任が余りに高校進学を勧めるので渋々受験する事にした
今の学歴職歴無し底辺生活を考えるとこの頃の親切な大人達が私に言った事は正しかったのに
15歳の私はその有り難みが解らなかった
理解しようとも思わなかった

この辺りであらゆる問題を何かのせい誰かのせいにし始めた

【行ったら意外にも楽しかった高校生活】

中学3年後半の欠席日数は酷かったが勉強の方が馬鹿は馬鹿だが壊滅的なアホと言う訳では無かったのと目立ちたいと言うだけで取り組んだ委員会活動のお陰で偏差値の低い公立高校に入学出来た

情緒不安定な所は相変わらずでは有ったものの精神科に再び通う事も無く高校生活が始まった

高校1年、友達も沢山出来て楽しかった
高校生になるとバイトも出来る
そう自分で金を稼げると知ったのが仇となったのだ

『何だ金なんて自分で稼げんじゃん』

当時は未だまだ例の風呂無しボロアパート住まい

こちとら15歳と言うお年頃
とてもじゃ無いけど同級生には言えない
家に風呂が無いなんて

余り家庭内の事を喋らなかった事
ヤンキー軍団ともガリ勉真面目っ子集団共渡り合えるコミュ力と実はギャグ線も高い性格のお陰か今で言う陽キャグループの一員だった
だから友達同士喧嘩をする事が有っても虐められる事は無し
楽しい事が多かった

只この高校が都心にあったので勿論同じ都内でもちょっと情報が先に進んでる子達
ブランドやら遊び場やら色んな事を知っている私からすると都会っ子が沢山通っていたのだ

オシャレは興味津々だけどブランド物って何?
どんな物が有って幾ら位するの?
と言った状態の私は皆んなの情報について行くのが始めは大変だった

年頃のせいもあって興味や関心の赴くままにそれらの情報を吸収した

規則が緩かったのでパーマやオキシドール何か使わない金髪に化粧
足元はルーズソックスとどんどんド派手になって行く
この感覚が後に取り返しが付かない高校中退を招く

【巻き起こったコギャル旋風】

高校に入りたての頃は良く解らなかったから普通にコンビニやスーパーのレジ打ちとかのアルバイトをしてた

所がオシャレに興味津々な15歳には衝撃的な時代がやって来る
髪は金髪、肌はガン黒、ド派手で奇妙な化粧と服を身にまとうコギャルの時代がやって来た
例に漏れる事無く私もコギャル化
日サロに服に化粧品

金がかかるんだよ
金が欲しいんだよ
風呂無しの家にはもう帰りたく無いんだよ

学校何か行かないで自分で稼げば良くない?

そんな思いが余儀り始めた時ヤンキー時代の先輩から危ないバイトを紹介される

【デートクラブ略してデークラ】

当時中高生の援助交際が社会的にも問題になっていた頃だと思う

「オジサンと話したりご飯食べるだけでお小遣い貰えるんだよ、おいでよ」

ヤンキー先輩が怖いと言う恐怖も少々有ったが簡単にお金が貰える

どんなバイトだろう
そんな簡単にお金が貰えるの?
そんなおいしい話が本当にあるの?

興味を持った私はデートクラブと言われる場所へ
ヤンキー先輩に着いて行ってみる事にした

続く


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