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NewsPicks広告事業立ち上げ経験からスタートアップに貢献できること

UB Ventures/NewsPicksの久川桃子です。

先日、UB Ventures(UBV)のエディトリアル・パートナーを拝命しました。

リリース「UB Ventures エディトリアル・パートナーに久川桃子が就任」

「おめでとう」と言われたり、「NewsPicksから移籍するのか」と驚かれたりと、ありがたいことに様々な反響をいただきます。改めて今の状況をお知らせします。

最初にお断りしておくと、移籍はしておらず、NewsPicksに100%所属しています。ユーザベースグループ(UB)内の副業として、UBVにも所属します。このようなチャンスがあるUBには感謝しています。

NewsPicksのグロースを渦中で体験

私のUB歴を振り返ると、2015年にNewsPicksに参画し、広告事業(ブランドデザインチーム)の立ち上げから6年数カ月がたちました。

セールス1名とクリエイティブ1名の2名から始まったブランドデザインチームですが、今では、50名を超えるNewsPicksでも最大級の組織になりました。

(ブランドデザインって?という方には、古いですが、2017年に私が書いた、NewsPicksの記事をどうぞ。)

NewsPicks全体でも、私が入社した当時は30人弱だったのが、今や250人ほどの会社に。気づいてみたら、私は古い方から数えて5~6人目になっています。

この6年強、色々なことを体験し、学んできました。広告ビジネス、スポンサードコンテンツ、チームのマネジメント、などなど。

ただ、私のキャリアにいちばん大きな影響を与えたのは、NewsPicksそのもののグロースの渦中に身を置けたことです。

NewsPicksはサブスクリプションの印象が強いですが、売上に占める広告事業の存在は大きく、大黒柱として、NewsPicksの成長を支えてこられたという自負もあります。

成長の軌跡を一緒に体験したい

そんな中、また、NewsPicksのような成長の軌跡を、一緒に体験できるような仕事がやりたいという気持ちが大きくなってきました。

メディアで編集の仕事をしていると、企業の最も旬なタイミングで関わらせていただくことが多いです。

報道の場合は、ニュースが出たタイミング。もちろん、継続的に成長をウオッチすることもありますが、移り行く読者のニーズに合わせたコンテンツを作ることが中心です。

広告の場合は、企業が新商品や新サービスを発売したタイミング、採用を強化するタイミング、スタートアップであればファイナンスをしてこれから成長を加速させる、といったタイミングです。数百万円~数千万円を投資していただき、その対価に見合うように広告を提供します。

担当していた案件で効果が出ればうれしいし、リピート発注にもつながります。その意味では、どの案件にも真剣勝負で挑みます。毎回チャレンジングだし、刺激的な毎日を送ってきました。

効果がなければお取引は打ち切り。言わば、「前金ビジネス」。数百万円の投資をしていただいて、その露出するところまでにコミットします。

ただ、スタートアップの案件を担当したり取材させていただく中で、もっと継続的に情報発信のお手伝いをし、成長に寄り添いたいと思うようになったのです。

数百万円を広告に投資できないようなシード期のスタートアップにこそ、役立てる編集スキルがあるのではないか。例えば、どんな人材を採用できるかで、成長の角度が変わるかもしれない。サービスのことをより必要とされる人に正しく伝えることで、成長の大きさも変わるはず…

そんなことを考えていたときに、UB Ventures(UBV)代表の岩澤脩の話を聞く機会がありました。

UBらしいスタートアップとVCの成長モデルを

UBVはUBでの事業立ち上げ経験者である岩澤をはじめとしたメンバーがその経験を生かして、シード期のSaaSスタートアップに投資するVCです。UBを基点にした、スタートアップの生態系を作っていこうという思いもあります。

岩澤は投資家、私は編集者と立場は違うものの、スタートアップのグロースと事業を重ねて考える目線は同じかもしれない、と思ったのです。

私自身がこの6年強、ゼロから立ち上げて育ててきたNewsPicksブランドデザインのエッセンスをUBVに足すことができれば、UBらしいスタートアップとVCの成長モデルが作れるのではないかと思っています。

編集クリエイティブの新しいキャリアへ

UBVエディトリアルパートナーとしての現在の私に業務は以下のようなものです。

1.UBVのコンテンツ発信のお手伝い

2.UBVの投資先、投資先候補となるスタートアップに、ハンズオンでの広報戦略アドバイス


2については、キャピタリスト的な立ち位置で、編集、クリエイティブの新しいキャリアをつくっていきたいという思いもあります。

例えば、1コンテンツを作ったり、プロデュースしたことに対して報酬をいただくのではなく、数年後、10倍に100倍にスタートアップがグロースしたときに成功報酬をいただくような契約もあり得るのではないか、と。

まだまだ始めたばかりで、どこに正解があるかもわからない中、スタートアップのみなさんとチャレンジしながら探っていきたいと思います。

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執筆:久川 桃子 | UB Ventures エディトリアル・パートナー
2021.06.30

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