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RevOpsとは?本質的に求められるオペレーションの定義を考えてみた

始めまして。ウブンRevOps(レベニューオペレーション)チームの林です。

本Noteは広告運用に関わることを書くことが多かったですが、今回は弊社のオペレーションの取り組みについて記載をしたいと思います!


UBUNのRevOps(レベニューオペレーション)とは?

皆さまはRevOps(レベニューオペレーション/略称レベオプ)という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
先ずはこちらの定義からお話できればと思います。

一般的なRevOpsの定義

RevOpsとは組織内の営業、マーケティング、カスタマーサクセス、およびカスタマーサポート部門が連携し、データ、プロセス、テクノロジーを利用して収益成長を達成する統合的なアプローチです。その目的は、顧客体験を最適化し、収益成長を促進することです。

RevOpsはデータ分析と統合に重点を置き、各部門が情報を共有し、迅速な意思決定とビジネスパフォーマンスの向上を可能にします。また、組織のシロ化(部門間の障壁)を解消し、一貫した顧客体験を提供することにも焦点を当てています。これにより、顧客満足度が向上し、長期的な顧客関係が構築されます。

一般的な定義に基づき、現状のUBUNにとって何が必要かを検討し、UBUN独自のRevOpsチームの定義を策定しました。

UBUNのRevOps定義

UBUNはAmazon出品メーカー様の売上拡大を目的としたコンサルティングを提供しています。組織として、売上拡大に専念するコンサルメンバーへのサポート内容を充実させていく必要があります。

主な活動は以下の通りです。

1.コンサルティングサービスにおけるコア業務の標準化: 効率的かつ効果的なサービス提供を目指し、業務を標準化しています。

2.コア業務ごとに最適なオペレーション構築: 各業務において効率性・効果性を向上させるオペレーションを確立します。

3.標準化業務の実行とプロセス継続改善: 標準化された業務を適切に実行し、プロセス改善を進めてサービスの質を向上させます。

これらの取り組みを通じて、弊社のRevOpsは効率的で効果的なコンサルティングサービスを提供し、クライアントの成功をサポートします。

RevOpsチーム発足の背景

昨年までにもオペレーションチーム・営業アシスタントチームが存在していましたが、以下のような課題がありました。

昨年までの課題

  1. 知識が属人化しており、特定のメンバーしか対応出来ない作業が発生

  2. 依頼者側もどこまでの情報が必要か不明瞭で、対応時のコミュニケーションコストが多く発生

  3. 対応出来る領域が不明瞭であった為、本来依頼出来る内容も抱え込んでしまう事象が発生

  4. オペレーションチーム主導での業務効率化が難しい組織体制

メーカー様の支援を行う中で、UBUNとして貢献できる範囲を拡大し、組織として対応できることがより重要だと考えました。また、受け身な依頼対応だけでなく、「UBUNの武器を増やす」という観点をコンサルメンバー以外も考慮し、メーカー様の売上向上活動において今後のキー要素となると捉えています。そのため、上記課題を解決するために、チームとしてミッションを掲げて活動することを決断しました。

RevOpsの活動について

先ほどの上記4点の課題に対し、カタログ化の推進を進めました。

業務のカタログ化定義

業務のカタログ化とは、チーム内での業務委託を効率化し、属人化を軽減するために実施される取り組みです。これは以下の要素を含むプロセスです。

  1. 依頼FMT(フォーマット)が存在し、依頼に必要な項目が明確になっています。これにより、依頼者が求める内容を具体的に伝えることができ、対応者も要求事項を把握しやすくなります。

  2.  依頼ワークフローが整備されています。これは、Slackのワークフロー機能を活用し、依頼者と対応者がどのように業務を委託するかを明確にするものです。これにより、業務の進行状況が把握しやすくなり、効率的に業務を進めることができます。

  3.  対応マニュアルが存在します。このマニュアルには、対応方法や注意事項が明記されており、誰が見ても同じ対応ができるようになっています。これにより、業務の属人化を軽減し、チーム全体の業務品質を向上させることができます。

  4.  全メンバーに対して周知がされています。これにより、「何を依頼可能なのか」が全体に共有され、コンサルメンバーの業務の抱え込みを軽減し、全員が協力しながら業務を進めることができます。

業務のカタログ化は、効率的な業務委託を促進し、チーム全体の生産性と働きやすさに貢献します。この取り組みにより、企業の競争力向上やスピード感ある業務遂行が実現されます。

カタログ化のKPIについて

しかし単にカタログ化を進めるだけでは、Amazonのコンサルティング会社としての本質的なオペレーション拡充や方針転換が困難です。
RevOpsチームのKPIは「10件のレギュラーサポートを創出する」と定めました。目標として適切なカタログを増やすことで、無用な業務を避けつつ、メーカー様の売上拡大に貢献できるよう、コンサルからのニーズに応えるカタログを創出し、月に10件以上の依頼が寄せられるものをレギュラーサポートとしてKPIに活用しています。

カタログの内容について

今現状作成したカタログの中で、2種類存在しています。

  1. コンサル業務内で必ず発生するカタログ

    1. 管理画面の設定関連

  2. マストではないが、そのカタログによって施策回転スピードが上がるカタログ(今まで営業・広告運用者が自身で対応していた範囲や今までなかったもの)

    1. ASIN情報の抽出

    2. 商品ページの状況の整理

    3. UBUNBASE以外の分析レポート

    4. etc…

1に関しては必須の対応であるため、1Q内にすべて完了しています。
UBUNのRevOpsチームの定義に基づき、2においてレギュラーサポート数を増やすことを重要視しています。

現状の進捗

依頼件数推移

4月時点での依頼件数は、1月と比較して4倍の増加率であり、当月内に対応が可能な状況です。KPIのレギュラーサポート数も目標の10件に対し、7件まで増やせています。
一方、イレギュラー依頼(カタログ外の対応)は1月当初、全体依頼の中で35%を占めていたのに対し、4月には1%まで縮小しています。
上記の数字は、コンサル業務を共通業務化することで、組織として対応できる状況を作り出せていると考えています。

ただし、現状に満足せず、メーカー様の売上を上げるために必要なカタログを今後も増やし続けることが重要です。場合によっては専用チームの立ち上げを視野に活動していきたいと考えています。

最後に

さて、毎度のお知らせとなりますが、ウブンでは一緒に働く仲間を募集しています!

デジマ・運用型広告のネクストレベルを追及している方、直近ではキャリアチェンジを考えていなくてもまずはお気軽に情報交換させてください。

長文をお読みいただきありがとうございました。
今後も色々情報発信していこうと思っています。よろしくお願いいたします!

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