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家無し、職なし、金無し、友達無し、実家無し…から出来るお仕事② – 旅館スタッフ

詳細は長くなるので割愛しますが、ひょんなキッカケからの人生のイタズラで『アメリカに移住しよう!』ということになり、家財から何から全て処分して一路LAへ…。

行ってみたものはいいものの、ステイ先のホストとこれ以上無いぐらいにウマが合わず、毎日怒鳴り合いの大喧嘩。結局数ヶ月で我慢の限界を超え帰国。

お馴染みの、家無し、職なし、金無し、友達無し、実家無しの5(ファイブ)カードからの人生再出発パターン。

でも大丈夫大丈夫。人生って意外と何とかなります。

…というわけで、今回は『旅館スタッフ』のお仕事をご紹介します。

いわゆる『リゾートバイト』と同じ入り口ですが、派遣で入ると期間バイトになってしまうので、正社員として入りたければ意中の旅館(ホテル)に直接応募するのが良いと思います。ちなみに給与は、直接雇用<派遣の場合が多いかも?
短期で稼ぐことを目的とするなら派遣一択になるでしょう。

旅館業の業務

さて、旅館業と一言に言っても、業務内容は様々です。私が経験したのはフロントスタッフと仲居さんの2種。

フロントスタッフの方が地位的には上ですが、お金勘定や予約管理等々と業務の幅も広め。どちらかというと知的労働がメイン。
対して仲居さんは肉体労働と接客がメイン。
どちらが好みか、またご自身の適正次第といったところでしょう。

年齢はある程度幅広く募集されています。
〜30歳までならまず何も問題無く採用。30歳〜40歳の場合は接客業経験とか、そういうところをアピールしつつ熱意で何とかなります。
40歳以上は旅館業の経験があれば問題無し。無くても、根気よく(ってほど頑張らなくても)探せば入れるところは必ずあるでしょう。

気になる給与は?

給与は総じて安め。手取りで15万円あるかないか。
ただし、お金を遣う場所も機会も無いので、かなり貯金に回せます。
そもそも住む場所と食事には困らない。
遊ぶといっても近くには何も無いことがほとんどなので、よっぽど毎晩飲み歩くとかをしなければ、ほぼ全額が貯金に回ります。

逆に遣いたくても本当に遣う場所が無い。徒歩圏内にコンビニすら無いとかはデフォルトだと思って差し支えありません。

…というわけで、旅館業はほぼ無一文でも、その勤務地に行く片道分の交通費さえあれば、当座生きていくこと、そしてお金を貯めることが出来ます。

旅館業のメリット&デメリット

上述した通り、生きていく上で最低限必要な衣食住のうち、食と住は完全カバー。衣についても、そもそもほとんど必要が無い。オシャレする機会は無い(行く場所も無いし時間も無い)に等しいので、休日用としてジャージ1着あれば充分と言えば充分かもしれません。

さて、デメリット。
これも上述しましたが、まずは遊びに行く場所も時間も無い。車が無いとコンビニにすら行けないという環境がデフォルトなので、そこは覚悟が必要かもしれません。
私の場合は元々インターネットがお友達なので、ネット環境があれば充分でしたけれど、そのネット環境すら危ういところもありますから、事前に確認は必要かもしれない…。

拘束時間は長いです。早朝6:00頃からチェックアウトの11:00頃まで、その後中休憩を挟んで、チェックイン時間の15:00から消灯時間の22:00頃まで。

つまり、1日12時間の実労働はデフォルトと思っても差し支えありません。

その場の環境に慣れると苦と感じなくなるので色々麻痺していきますが、冷静に考えれば完全にブラック。やり甲斐搾取と言っても過言ではないでしょう。

でも、労働条件については事前に織り込み済みだったりするので、本当に意外と苦とは思わないのです。基本的にはお客様に感謝されることの方が多いので、承認欲求も満たされます。毎日『良いことしている感』を感じながら生きていけるので、そういう意味では素晴らしいお仕事です。

では、何が問題か。

それはズバリ『人間関係』。

これに尽きます。
一緒に働くメンバー…特に上司というか、先輩というか。その人(たち)が良い人かどうか、に依って、環境がガラリと違います。

旅館業で長く働いている人は、良くも悪くも(大抵悪い方に)クセが強いので、それを許容出来るかどうか。…というか、自分から可愛がられにいけるかどうか?

人間関係でミスると、もうアウト。
そもそも狭い狭い人間関係で、寝る時間以外の時間をほぼずっと一緒に過ごすことになるので、居辛さMAXです。

私の場合は、最初は標準語で話しているだけで「気取っちゃってさ」的なことを言われてビックリしたのを覚えています。

また、仕事が出来すぎてもダメ。ちょっとドジって注意されるぐらいが可愛がられる傾向があります。何かしら文句を言いたいわけですね、皆さん。

その辺りを上手くやれる人であれば、結構おススメな業種です。
私はダメでした…。出来ないフリが出来ない子なのと、文句言われるのがそもそも面倒くさいと思ってしまうのです。やることはやるから放っておいて欲しかった…。

旅館業に限らずかもしれませんが、いわゆる田舎では、仕事の出来る出来ないよりも、人間として可愛がられるか否かが『超』重要です。むしろ仕事なんて出来ない方がいいのかもしれませんよ、アレ。

まとめ?

色々書きましたけれど、総括としては、旅館業は好きでした。

温泉には毎日入り放題、仕事も楽ちん、元々インドアだから暇つぶしには困らないし、ちょっと散歩すると自然がいっぱいなので心の洗濯になる。

住むところも旅館の1室だから贅沢気分で、食事も美味しい。更にお金も貯まる!

何年、何十年と働くには色々とコツ?が必要な気がしますが、一定期間を過ごすと割り切れば、とても良いと思います。

…うん。結局『リゾートバイト』が丁度いいのかもね?




好きな食べ物は牛丼。最近、健康のためにスクワットを始めました。