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自力恋活を諦めて本格婚活に切り換えた日

こんにちは。うぶ太郎兵衛(たろべえ)です。
うぶは昔から使っているTwitter(現”X”、今後もTwitterと呼びます)のハンドルネームから取りました。
太郎兵衛は母と姉からそう呼ばれているのに由来します。本名とは「太」しかカスってない。なんなの。

それはさておき、突然ですが皆さんに一つ聞きたいことがあります。

あなたは今、幸せですか?

インターホンが鳴って玄関を開けたら稀にいる2人組のおばさんみたいなことを言ってますが、全くそういうやつではなくて、限界社畜技術系会社員である私の素朴な疑問です。
何をもって幸せだと言えるかは人それぞれ基準がありますから、誰かと比べるようなことじゃないのは分かっています。私の場合は、

  1. 仕事や趣味でスキルアップを実感する

  2. お金を物や経験として自分に還元する

  3. 大切な人と一緒に楽しいひと時を過ごす

このあたりが同時に満たせていれば幸せと言えるのかなと思っています。毎日とは言わずとも、1週間単位でこれらを達成できる生活を送っているのならば人生勝ち組でしょう。

私は地元の高専に入学してそれなりに工学の勉強をしてきたこともあり、知名度でも処遇の面でも業界トップクラスの会社に新卒入社することができました。環境の変化がありつつも上司や同僚に恵まれ、今では仕事ぶりもまあまあ認められています。
そして稼いだお金で洋服を買い、旅行に行き、うまい物を食べる。コロナ流行で数年できなかったけど、この間初めて京都に行ってきました。やっぱり旅は楽しい。
他には中免を取ってバイクを買ったり、ゲーミングパソコンを買ったりしました。それでもお金は少しずつ貯まっていく。1と2はもう十分達成しているでしょう。しすぎててごめんなさい。

では、3はどうだろうか。

大切な人って一体誰だろう?

ここ数年、定期的に考えては軽く鬱になります。家族はもちろん大切なのですが、どちらかと言うと大切に育てられてきた側であり、言いたいのはそういうことじゃない。「この人のために今日も精いっぱい生きて笑顔で帰るぞ!」と思えるそんな人のことを指している。大抵の人はパートナーもしくは愛する我が子がそれにあたるでしょう。
うろ覚えだけど自分にも過去に一人だけ恋人がいたっけな。いつフラれたんだっけ?7年前?お互い一人よがりで中身スカスカな遠距離恋愛だったのであれは実質ノーカンでしょ。思うようにいかず辛くて泣いた日々のほうが多かった。そう考えると、27年生きてきて大切な人っていたことないな。よって、3を満たしていないことから私は今は幸せではない。Q.E.D.

2019年、転勤で一人暮らしを始めたときには「いずれ何かしら出会いがあるだろう」と漠然と思っていたのに、蓋を開けてみれば出張ばかりで家にも会社にもほとんどおらず、せっかく家にいる休日は疲れで昼まで寝て過ごす日々。出会いにつながるような趣味もなく、街に繰り出して飲み歩きも夜のお店にも行かない私は、Twitterに適度に愚痴を吐きながら一人さみしく生きる術を身につけてしまい、
「別に困ってないから自分からアプローチはしないけど、もし目利きの良い人に選ばれるようなことがあったとしたらその人でいいかな」
と、アクティブな出会い探しを諦めてしまったのである。マイルドもう恋なんてしない状態。

そうこうしているうちに実質アンダーグラウンドな環境のまま4年の歳月を駆け抜けてしまった私は、あまりの状況の変わらなさに「今のままではいけないと思います。だからこそ、私は今のままでは(以下略)」と急に危機感を覚えてきた訳です。

彼女がいないことを親父にいじられつつ、今年のGWもなんも予定ないなぁ…と思った私は、重い腰を上げてしまえばそのまま真っ直ぐ突っ走るタイプなので、その時CMをやっていたマッチングアプリを勢いで入れてみました。心理テストが充実していて、いろいろな女性をオススメされたのですがどれもこれもイマイチ。ルッキズム云々の話ではなくて、ボカシていたり加工されていたりで明確な顔写真のない見ず知らずの他人女性と過ごす日々なんて想像ができるはずがない。せっかくマッチングしてもメッセージが続かないので会う段階までいかない。半年は頑張ってみようと思ってたけど人と会う予定ができることは一度もなく、5ヶ月目を前にしたところで気付けば13万ほど課金していることが分かり我に返りました。一生出会える気がせん。今のままでは(以下略)。

出張先ホテルの深夜2時、その日の仕事の進みも悪く、消しても消してもTwitterのプロモーションが出会い系アプリで埋まってきて軽く鬱になってきたところで、某結婚相談所(◯-net)の広告が目に留まります。結婚チャンステストか。ほー、いいじゃないか。口コミを調べてみると後から営業電話がしつこくかかって来るらしい。まあ気になってた世界ではあるので話聞くくらい別にいいか。
しっかり個人情報を入力してアンケートに答えたその日の夕方、案の定電話がかかってきた。平日昼間は仕事で出られそうにないので、20時に掛かってきたときにとりあえず土日にかけ直してもらうよう言った。

そして土曜日の午前中、同じように電話がかかってきた。ご本人確認と無料シミュレーションのご案内で、本日13時からちょうど1枠空いてますけどいかがですか?だと。え、今日?早っ。
営業電話でいつも断るタイミングを掴めない私、よくあるインターネット回線の勧誘とは違ってこれは自分から入会準備をしたようなものなので、うーん、となりながらも承諾。さっと着替えて結婚相談所が入居するビルに吸い込まれていった──。

所長と思われる中年おじさんに小さいブースに案内されて、お茶を飲みながら渡されたアンケートを書いていたところアドバイザーの女性が入ってきた。40歳前後か。書いたアンケートを見るなり、
「若いのに勿体無い!お見合いしなよ!今度ここですれば?!この間30歳の女医さん入ったよ!ちょっと年上すぎか!」
この人かなりの陽キャじゃん。耐えられそうにない。この時は苦手なタイプかもしれないと思った。

サービス内容とか成婚までの流れのビデオを一通り聞き流してプライベートの話へ。そこで鹿児島出身で転勤で熊本に来ていることを伝えると、
「え‼️一緒‼️わたしもいくつか転勤してきて今年の7月から熊本にきたばっかり‼️熊本って鹿児島の人全然いないよね‼️鹿児島のどこなの⁉️出会えてウレシ〜〜‼️顔もいいし最高な人きた‼️鹿児島の子と会いたいよね⁉️鹿児島営業所の◯◯さんに連絡しよ‼️」

運命の出会いとはこの事か。直接的なやつではなく、ご縁を引っぱってきてくれるタイプのやつ。おみくじでいう待人。毎年「遅くとも現る」だったけどあなただったのか。やっと現れたな。急に親近感が湧いてきた。

普段の生活で出会いがないこと、マッチングアプリにたくさんお金をかけたのに上手くいかなかったこと、これまでの恋愛のこと全部言った。すると、
「マッチングアプリはいろんな目的の人がいるけど、結婚相談所はその上澄みの本当に結婚に繋がる出会いを求めている人だけを掬い上げたようなもの。ハードルは高いかもしれないけど、保証はできます✨」と。

出会えもしないマッチングするだけのアプリに13万もかけていたので会費が高いとかの感覚は微塵もなく、説明を聞き終わったときには既に契約書にサインしてクレカで入会金を支払っていた。ここまでたったの2時間。

「行動力あるね❗️鹿児島の人っぽくないよ❗️とりあえず3ヶ月頑張ってみよっか❗️書類はこの4つが要るからね❗️コレ書いてポストに出してね❗️写真館いつにしよっか❗️次いつ空いてるの⁉️ 20代のお見合いいつにしようかな〜〜❗️」

すごいね。結婚相談所というものを正直ナメてたわ。アドバイザーがこんなに親身になってくれるなら一緒に挑戦してみようと思うし、成婚実績業界ナンバーワンを謳うだけある。
その後も主にジモトークが弾み、入って3時間ほど経ったところで、オフィス内で50代のお見合い会が始まってしまったので、図々しくお茶をもう1本もらいつつお礼を言って結婚相談所を後にした。

これからどうなることやら。少なくともいい方向には進んでいるはず。多分きっとmaybe。大切な人ができるといいな。

進捗があったらまた書いていきます。では。

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