『知らない人んち（仮）』第二話「赤い家」

応募内容：シナリオ、謎への回答

第二話シナリオ

アク、ジェミ、キャンの正体は「占有屋」である。

競売に出された物件に居座り法外な立ち退き料を要求するこの職業は法的には禁止されている。しかし居住実績が多ければ別だ。

裁判では有利になり、ゆえに真中黄色がこの家で暮らしていた証拠となる幼児期の絵にジェニがきいろの名前を記入した。アクはペットケージ、杖、三輪車を配置して完璧な居住感を演出した。

絶対に間違えているが何も間違えていない。違和感と矛盾に満ちた家はこうして完成した。

夕刻。
サジタ（濱津）が三人の元へやってくる。たばこを吸いカーペットで踏み消す。

サジタは三人のケツ持ちを務めるやくざであり、きいろを家の中へ引き入れた三人のやり方が手ぬるいとジェミとキャンを殴る。

アクを血まみれになるまで殴りつけた後、きいろに目を付けたサジタは強引にきいろへ迫る。

「殺して埋めるか？ それとも身体でも売って命乞いをするか……？」

「身体は……売りません！！」

ベルトを外し無防備になったサジタをアクが後ろから殴って殺す。

アク
「クソッ やっちまった」

ジェニ
「またあそこに埋めるしかないわね」

フラッシュバック
（建築中の家にジェミが何かを埋める姿）

きいろ
「まさか」
つづく

謎への回答

以下、謎の整理をしてみました。（第1話ふりかえりより）

１、「ニゲテ」のメッセージを書いたのは誰？

キャンである。彼女はこの占有屋稼業で人が死ぬことを快くは思っていない。

２、アクが心の病気というのは本当？ウソ？

ウソである。アクは二人いる。双子が相互に交代しているため話が通じないことを誤魔化している。

３、３人の正体は？

非合法の占有屋である。立ち退き料のためには殺人も厭わない。（個人の感想です）

４、アクの監視カメラの目的は？

家屋内の住民脱走の監視、及び対抗やくざ組織からの自衛のためである。

５、なぜきいろが子どもの頃に描いた絵がこの家にあるのか？

きいろがこの家の旧来の住民であるという証拠のねつ造である。（そもそも大人の描いた子供の絵だ）

６、暗室には何があるのか？

本来の住民が監禁されている。きいろと入れ替わりに1名が処分されることになる。

ゲスト：サジタさん（濱津隆之）
　
三人のケツ持ちのヤクザ。立ち退き料のほとんどをピンハネするつもりでいる。ケツ丸出しの状態で死亡した。（凶器は歩行杖）

実績解除：身体は売りません

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