みちびく

ロールプレイ職業辞典:扇動牧羊家《ザ・リベレーター》 #UO_JPN

※タイトル画像:民衆を扇動して立ち塞がるモノを踏み潰す牧羊家の様子

ウルティマオンラインの弱小技能は数あれど、その中でも最弱と呼ばれるスキルが「牧羊」スキルである。「動物を指定した場所へ移動する」のみを目的としたスキルで完全に「調教」の下位スキルであり完全なスキルの無駄。世捨て人のためのスキルと思われている。一般人には。

しかし、その真髄は「おまえに勝てる存在をこの場に連れてくる」の一点に集約される。

限界を超える(スキル利用編)

通常のスキル用法ではどうぶつを引き連れるくらいにしか利用できないスキルである。鍛えることでドラゴンや化け狐等を誘導することもできるが野生どうぶつは攻撃性を失うわけではないので大抵は頭を噛まれて即死する。このため攻撃性の薄い善性どうぶつを連れ歩き、邪悪なモンスターに対して自動反撃をさせることで身を守るというのが基本戦術となる。(そもそも戦闘的なスキルではないので戦場に出てくること自体が間違いだ)

その限界を超えた光景が、以下の「神話級古龍を麒麟の群れで押し潰した」事件である。(※実行するタイミングをよく検討して一般プレイヤーに迷惑の掛からないプレイをしましょう)

迷える麒麟を竜の巣穴へ導き叩きのめす。なんと恐ろしい行動か。
平成の一人ナウシカ。一人民族大移動。
このようにして牧羊家は「おまえに勝てる相手を連れてくる」のだ。
なお、これらの手段では名声や善行を積むことができない。IP獲得行動ではないため一般プレイヤーには見向きもされない。

だからこそやる価値がある。

限界を超えろ(ロールプレイ編)

牧羊家の宗教的モチーフは先導者であり扇動者である。
スキル限界値(グランドマスター)まで達した牧羊家は、ロールプレイ的にはどんな生命体も誘導して引き連れることができるようになる。私がプレイしているキャラクターは[牧羊][音楽][扇動]の3つのスキルを軸にした扇動牧羊家であり、ロールプレイの場面では常時トリックスターとして立ち回りあらゆる対立を巻き起こし民衆を扇動するアジテーターとなる。(前回紹介した暴走族プレイはその一例である)

対人牧羊と扇動技能(とザ・ボスの人脈)を駆使して、対人戦の特効モンスターとして実在するUO漫画家のアバター体を召喚して手下としてこき使ったこともある。本当にごめんなさい。

ゲーム内のスキル挙動の不遇さと引き換えに設定上の何でもありを獲得することができるタイプのアーキテクトであることがわかると思う。正直、拡大解釈もやり過ぎだったと思うしそれを許容する人々もそうとうアレだと思う。ごめんなさい。

限界を超えた(神話編)

特定条件を満たすことで「全生命体から攻撃標的にされることと引き換えに全生命体を牧羊状態にして連れ歩くことができる」というちょっとしたCメモリ的な挙動を再現することができる。システム内の挙動範囲で好きな場所に好きなモンスターを連れ出すことが可能である。つまり、極めた牧羊家はゲームマスターの権利に限りなく近い場所まで到達することができてしまうということだ。

追記:詳細を加筆しました。

悪用すれば、一方的なゲームバランス崩壊レベルの蹂躙が可能なスキルをただの一発ネタのために駆使したりサプライズプレゼントのためだけに使う。プレイヤー限界の解放者、神話の域のエンターテイナーが扇動牧羊家《ザ・リベレーター》なのだ。

※この職業は高いプレイヤースキルとIP獲得を求めない仏の精神を要求されます。決して真似をしないでください。

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