いちばんすきな花は演劇的な脚本に近い気がする
そんなに演劇をみているわけれでもないけど、いちばんすきな花をみていて演劇っぽいなと思った。
とにかく偶然が重なる。
同じテーマでセリフも重なる(重ねるたびに意味がズレる)
リアリティを追求するドラマや映画、小説とは違って演劇は虚構性が強い。そもそも舞台の上が草原になったり教室、戦場、などなど最低限のセットで客に「ここはこういう設定です」と提示して、客も「そういう設定だな」と楽しむ無茶な世界。
小劇団など出演者も限られていて、どういう役割で登場するかも楽しむポイントだ。そこはリアリティではなく、「そうきたか!」という登場に面白味があったりする。魅力的な役者が魅力的な役を演じることがリアリティよりも大切なのだ。
ストーリー展開ではなく、言葉遊びのようなセリフ回しを楽しむのも演劇的だ。有名な「ゴドーを待ちながら」など、セリフと登場人物の深みを感じさせるためにストーリーが展開する。
いちばんすきな花がリアリティを追求したドラマではなく虚構性を楽しむドラマだと提示したのは「おくさまのおはか」の登場だろう。あそこをみて、ああこのドラマはそっちかと思った。
リアリティ追求形なら、登場人物たちみんなでアイスの棒を拝んだりしない。あそこが分岐点だと感じて、あとはどんな展開でも違和感なく楽しめた。
そういえば演劇の脚本の名作も読みたいと思いつつ読めていないから、今年は挑戦してみよう。
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